高校野球
2023/06/30 20:00

プロ注目、最速145キロ右腕 札幌新陽・細野の夏終わる…「プロに行きたい気持ちは捨て切れていない」【南大会札幌】

試合再開前にブルペン投球を行う札幌新陽の細野投手(撮影・十島功)

■全国高校野球選手権南北海道大会札幌支部(29、30日、札幌円山)
▽Bブロック準決勝 石狩翔陽2―1札幌新陽

9回128球8被安打2失点15奪三振

 プロ注目右腕・札幌新陽の細野龍之介投手(3年)の高校野球が終わった。降雨により九回裏1死一、二塁から継続試合になった一戦、細野は前日に9回128球8安打2失点15奪三振の力投を見せていたが惜しくも及ばなかった。

「この2年半、悔いのない練習をしてきたつもり」

 味方の得点を信じていた。同点延長に備え、再開前のブルペン投球でも心身のボルテージを高めていた。無念の結末に「悔しい気持ちが一番」。試合後のミーティングを終えると、チームメート1人1人と言葉を交わしながら泣きじゃくった。「この2年半、悔いのない練習をしてきたつもり。高校野球人生には悔いはないです」と振り返った。

「自分が一番いいなと思う進路に進みたい」

 最速145キロ右腕として、NPBスカウトも詰めかける投手に成長した。小崎達也監督(34)は「人間的にも変わってきて、自分がっていうところからチームのためにっていう気持ちにもなってきた」と目を細める。注目の進路について、「まだ終わったばかりで深くは考えられないけど、プロに行きたい気持ちは捨て切れていない。もう一度考え直して、自分が一番いいなと思う進路に進みたい」と、細野はこれから熟考を重ねていく。

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