ファイターズ
《ハム番24時》6月30日
中日からトレードで加入し、1軍に合流した郡司に注目していた。先発陣と一緒にブルペン入りし、本業の捕手として北山の球を受けた。それが終わると、グラブを持ち替え、外野へ。大粒の汗を流しながら、精力的に慣れないルーティンをこなしていた。
外野の守備練習中、歩み寄ってきた新庄監督から声をかけられるシーンがあった。なにやら身ぶり手ぶりを交え、助言を受けているように見えた。練習後、会話の中身を郡司に尋ねると「打球を思い切り追いかけろ、みたいな。どういう意図かちょっと分からなかったです。走らせるためなのか、走る姿を見るためなのか…」と不安げな表情で教えてくれた。若干の戸惑いはあったが「結果を恐れず、やってほしい」という熱い言葉が胸に響いたという。
ボスに背中を押された新戦力は、1軍昇格即「2番・DH」でスタメン起用され、1打席目にいきなり球界を代表するオリックスの山本から中前打を放った。「職業・モチベーター」を自称する指揮官の手腕にまた、驚かされた。