浅間が〝開幕〟 今季初出場で躍動 一矢報いる適時三塁打&好守
■パ・リーグ9回戦 オリックス5ー1日本ハム(6月30日、エスコンフィールド北海道)
「3番・中堅」でスタメン チーム唯一の得点叩き出す
〝新球場デビュー〟で、完全復活を印象づけた。左くるぶしの骨折から復帰した日本ハムの浅間大基外野手(27)が30日、オリックス戦(エスコンフィールド北海道)に「3番・中堅」で先発出場。相手エース山本由伸投手(24)から、今季初安打&打点となる右翼線への適時三塁打を放つなどハッスルした。
第1、2打席で「パニック」も第4打席で雪辱 球界屈指の右腕からタイムリー
球界屈指の右腕相手に、第1、2打席は「大パニックを起こしていた。真っすぐが当たらなくて、マジで久しぶりにあんな速い球を見ました」と2打席連続三振を喫した。
5点ビハインドの八回2死一塁で迎えた第4打席。2球で追い込まれたが、ファウルで粘ってフルカウントに持ち込んだ。山本が投じた10球目の124キロに食らいつき、右翼線へ一矢報いるタイムリー。三塁ベース上で「みんなと違うようにやろうかなと、あえてです」と小さく〝ピクチャーポーズ〟を決め、端正なマスクをほころばせた。
守っては二回にダイビングキャッチ 新球場のファン沸かせた
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二回2死、中堅守備でも見せた。杉本の中前への打球に飛びついて好捕。「アドレナリンだと思います。もう、全然怖いとか何も思わなかった」。気迫あふれるダイビングキャッチで〝初見参〟となった新球場を沸かせた。
ソフトバンク近藤が着けていた「8」継承 長期離脱を乗り越え復活
今季から、横浜高の大先輩で尊敬する近藤(ソフトバンク)が着けていた背番号「8」を背負う。2月の春季キャンプで結果を残し、レギュラーが見えてきた矢先の悲劇だった。同26日の阪神とのオープン戦で守備時に左足を骨折し、3月1日に手術を受けた。
3カ月のリハビリを経て、5月末に実戦復帰。今も、痛めていた箇所の不安がないと言ったらうそになる。「動きづらさがある日はある」と明かすが、気合でグラウンドに立ち続けている。
さあ〝開幕〟 レギュラー奪取へ「歩いていこう」
「(シーズンは)半分終わってるんで、残り試合。一試合一試合の積み重ねだと思う。きょうは久しぶりで気持ちがだいぶ前に出ちゃっていた部分もあった。ちょっと冷静な自分も持ちながらやっていけたらいいなと思います」
今季の登場曲は、定番だった坂道シリーズから、いきものがかりの「歩いていこう」に変更した。リハビリ中、たまに聞いていた曲だ。「意外ですよね。僕も意外(な選曲)だなと思って。まあ、何か前向きな歌なので」。出ばやしも心機一転し、レギュラーの道を再び歩いていこう。