郡司 移籍2戦目は初マルチ! 試合前円陣で笑い取るも「何を言ったかは言えない(笑)」
■パ・リーグ10回戦 オリックス3ー1日本ハム(7月1日、エスコンフィールド北海道)
新庄監督の期待に応える2戦連続ヒット
中日からトレードで加入した日本ハムの郡司裕也捕手(25)が1日、オリックス戦に「3番・DH」で先発フル出場し、4打数2安打と躍動した。前日6月30日には同戦で新天地デビューを飾り、移籍後初安打を記録したばかり。2試合連続でエスコンフィールドに快音を響かせた。
「状態は良いと思うので、どんどん手を出して(スイングをして)結果を出せるようにやっていきたい。(打順は)別に何番でもいいんですけど、2番とか3番とか上位を打たせてもらっているので、期待していただいていると思う。ただ、今はまだ使ってもらっている立場。その(新庄監督の)思いに応えられるように、またあした頑張ります」と力を込めた。
不利なカウントで2安打 入念な準備が奏功
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前日の〝デビュー戦〟同様、第1打席でいきなり魅せた。一回2死で対戦した相手先発のコットンは、中日時代にウエスタン・リーグで対戦済み。「何となく軌道は頭に入っていました」と、カウント0ー2と追い込まれながら、3球目のチェンジアップを中前にはじき返した。
三回の2打席目も同じく追い込まれてからチェンジアップを捉え、左前打をマーク。DHで守備には就かなかったが「裏でずっとバットを振ったり体を動かしたりはしている」と入念な準備が実を結んだ。
試合後は反省しきり 「次はチャンスで打てるように」
しかし、試合後に頭に残ったのは凡打の場面だった。五回の3打席目は見逃し三振。2点を追う七回2死一、二塁で迎えた4打席目は遊ゴロに倒れ「やっぱりチャンスの場面で打ちたかった。(4打席目は)わりかし甘いストレートだったと思うんですけど、ちょっと打ち損じてしまったので、次はチャンスで打てるように頑張ります」と悔しさをかみ締めた。
新天地で好発進 狙うはレギュラー奪取
1軍に合流してまだ間もないが、すでにチームに溶け込んでいる。この日は試合前の円陣で声出しを担当。「すごいみんな反応がよくて、笑ってくれた。何を言ったかは言えないですけど(笑)。中日と比べてという話ではないんですけど、外から来た選手もすごい温かく迎えてくれますし、やりやすい環境をつくってくれているなと思いますね」と新たな仲間たちに感謝した。
慣れない環境にも柔軟に適応し、北海道で上々の滑り出しを見せた。「新天地で心機一転やってやろうという気持ちが今は本当に強いので、そういう気持ちが結果になっているなと思います」。トレードはプロ野球人生の分岐点。レギュラー奪取へ、このチャンスを逃しはしない。