エース上沢 粘り実らず5敗目 対オリックスの連勝「12」でストップ
■パ・リーグ10回戦 オリックス3ー1日本ハム(7月1日、エスコンフィールド北海道)
8回11安打3失点 クオリティースタートも黒星
日本ハムの上沢直之投手(29)が1日、オリックス戦(エスコンフィールド北海道)に先発し、今季ワーストの11安打を浴びながらも8回117球を投げて3失点。試合前に引退セレモニーを行った金子千尋特命コーチ(39)へ白星を届けることはできず、2018年から続いていたオリックス戦の連勝も「12」で止まった。
3者凡退で終えた一回以外は、毎回走者を出す展開だった。「先頭打者を出すことが多くて、全体的に苦しかったですね。(相手打線は)早いカウントから、積極的に来ている感じがしました」。味方が1―1の同点に追いついてくれた直後の五回に2点を失い、「何とか粘りたかったです」と悔やんだ。
金子コーチの引退セレモニーに笑顔 「みんなに見送られて良かった」
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金子コーチとは、家族ぐるみの付き合いがあった。引退セレモニー中はブルペンで投球練習をしていたが、試合後に行われた糸井氏との「野球対決」はベンチで観戦。「投げ方も現役の時と変わっていなかったし、トレーニングもしていたんだろうなという感じだった。普通にすごいなと思いました」
多くのファンが見守る中、盛大なセレモニーとなった。「あれだけ功績を残した人が引退会見だけでは寂しい。どこかでそういうタイミングをつくってほしかった。みんなに見送られて、あいさつもできてすごく良かった」と自分のことのように喜んだ。
先発の役割は全う プラスに捉え再出発期す
オリックス相手に2017年以来6年ぶりの黒星を喫したが、くよくよしていない。「こてんぱんにやられて、(連勝が)止まったわけではない。苦しいピッチングになった中で、何とか最低限の仕事はできたと思う。プラスに捉えて次につなげたい」。そう言ってエースは前を向いた。