ファイターズ
2023/07/01 22:25

万波 衝撃のレーザー2発「投手の喜ぶリアクションが見られたら、うれしい」

五回1死二塁、紅林の打球を捕り、二走・宗を本塁でアウトにする万波(撮影・桜田史宏)

■パ・リーグ10回戦 オリックス3ー1日本ハム(7月1日、エスコンフィールド北海道)

観衆の度肝を抜いた好返球 高い身体能力を見せつけた

 2発のレーザービームが3万超の観衆を魅了した。日本ハムの万波中正外野手(23)が1日、エスコンフィールドで行われたオリックス戦に「4番・右翼」で先発。ピンチで2度、補殺を記録しチームを救った。リーグ本塁打王争いでトップを走る若き大砲は、身体能力を生かした守備でも高い貢献度を誇っている。

二回には森の三進を阻止 五回には俊足の宗を本塁憤死

 圧巻のパフォーマンスだ。まずは二回無死二塁。頓宮の放った右翼定位置より後方の飛球を処理すると、三塁めがけて力強く腕を振り抜いた。「握り変えがうまくいかず球が浮いた。ラインだけは外さないよう『なんとか良いところに行ってくれ』と思って見ていました」。白球はベース上で待つ清宮の元へ、ダイレクトで到達。二走・森の進塁を阻み、オリックスの先制機をつぶした。

 見せ場は再び訪れた。五回。1-1から2点を奪われ、なお1死二塁の場面で紅林の右前打に素早くチャージした。二塁走者の動きを確認した万波は、より正確な送球を求めてステップを1つ多く刻んだ。「ランナーとコーチャーが見やすい位置だった。回ってこないかな? と思ったけど、回ってきたので投げた感じです」。地をはうような送球は勢いを保ったまま、捕手のミットに収まる。見事なストライク返球で、俊足を誇る宗の本塁生還を阻止した。

相手にとって脅威の鉄砲肩 送球技術は日々進化

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