勝利の方程式を担う池田 2日のオリックス戦で節目の10ホールド 伏見ら捕手陣に感謝
■パ・リーグ11回戦 オリックス3ー6日本ハム(7月2日、エスコンフィールド北海道)
今季で移籍3年目 首脳陣の信頼は日々上昇
日本ハムの池田隆英投手(28)が2日、オリックス戦(エスコンフィールド北海道)で2点リードの八回から登板。1死から走者を出したが、リーグ首位打者の頓宮を遊ゴロ併殺に仕留め、今季10ホールド目を挙げた。いつものように力強い雄たけびを上げ、「狙い通りゲッツーを取れたので良かった」と感情を爆発させた。
楽天から今年で移籍3年目。これまで主に先発を担ってきたが、今季は中継ぎとして好投を続けている。首脳陣の信頼を勝ち取り、徐々に勝ちパターンの一角を任されるようになった。
雄たけびは気合の表れ 「やられたら終わり」
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長いイニングを投げる先発と違い、リリーフは一球一球が勝負になる。「今はやられたら終わりだと思っている。一球一球に懸けているので、(声が)出ちゃいます。わざとではないです」。自然とシャウトするようになった。試合の流れを大きく左右する場面を託され、「宮(西)さんや(田中)正義に良い形で回すだけです」と必死に腕を振っている。
伏見の努力を目の当たり 「この人と結果を残したい」
緊迫した場面での登板が続く中、チームメートの温かさに支えられている。「伏見(寅威)さん、グワチョ(マルティネス)だったりキャッチャーのおかげです。配球でも意図をくみ取ってくれる」。積極的にコミュニケーションを取ってくれる女房役の存在に、心から感謝している。
オリックスから新加入した伏見は本拠地でのナイター開催日、朝11時には球場に来ているという。試合の振り返り動画を見て、対戦打者を研究する姿を目の当たりにし「この人と結果を残したいと思う」。献身的なサポートが、池田の発奮材料となっている。
5月10日のソフトバンク戦、九回を締め、伏見(右)とハイタッチする池田
自己最多登板を更新中 最高の一年を終えて美酒を!
今季はここまで自己最多の26試合に登板し、防御率2・54と好成績をマーク。シーズンオフの楽しみもある。数年前から探し求めていた希少価値の高い北海道・厚岸町産のウイスキーをついにゲット。「最近、今年のものが手に入りました。まだ、飲んでいないです」とうれしそうに明かす。最高の一年にして、念願だった勝利の美酒に酔いしれる。