ファイターズ
《ハム番24時》7月3日
原稿で笑顔を表現する際には「表情を緩める」や「ニヤリとする」など、さまざま言葉を用いることができる。数多くの選択肢の中から、福田俊のスマイルを表すならば「白い歯をこぼす」が、ぴったりだと思う。
こんがり日焼けした肌に、輝く白い歯。そのコントラストが、ずっと気になっていた。札幌から福岡への移動日だった3日、空港で搭乗を待つ本人に「なぜ、そんなにも白いのか」と直撃してみた。左腕の答えは「2年前ぐらいからホームホワイトニングをやってます。歯医者でつくったマウスピースに液体を付けて寝るんですよ。肌が黒いから、より目立ちますよね」とのことだった。
かみ合わせが体のバランスに深く関わるため、歯を大切にするアスリートは多い。福田俊の取り組みにも何かしらの理由があるのだろうと推察したが、全くの見当違いだった。「これに関してはパフォーマンスどうこうではなくて、結婚相手を探すためです。『自分磨き』に振り切ってます。周囲の評判? 上々ですね」。美意識の乏しい記者には新鮮な響きだった。
芸能人のような清潔感を、純粋に魅力的だと感じていた。しかし、取材場所のすぐそばにいた鈴木の見解は違うものだった。「なんだか湘南のヤンキーっぽいですよね」。歯に衣着せぬ感想に、クスッと来た。