北海道コンサドーレ札幌のＭＦ深井一希（２６）が約２カ月ぶりのリーグ戦出場へ意欲を燃やしている。慢性的な左膝の痛みで長期離脱していたが、１７日のエリートリーグ・横浜Ｍ戦で実戦復帰し、ゴールも記録した。不安を一掃し、残る６戦で全力プレーを披露する。

残り６試合「チャンスが来ている」

　左膝の不調で、８月１４日のＦＣ東京戦を最後に約２カ月、リーグ戦から遠ざかっていた深井。この日もフルメニューを消化し「一応、やれるくらいまでは戻ってきた」と３日後のホーム福岡戦でのメンバー入りへ回復をアピールした。
　幾多の大けがを乗り越えてきた不屈の男は、８月９日の浦和戦でＪ１通算１００試合出場を達成。ヘディング弾で節目の試合を勝利（２―１）に導いた。だが、強度の高いミシャサッカーの中心で働く中、古傷が悲鳴を上げた。「いつもの炎症かなと思ったけど、なかなか痛みが治まらなかった」。ＦＣ東京戦の後、苦しいリハビリ期間が続いた。
　ペトロビッチ監督からは「焦らずノーストレスで」と調整を一任されたものの、平常心と焦りで揺れる日々。「チームに迷惑をかけたのは心が痛かった」と責任感をにじませる。
　残りは６試合。「最後は復活したところを見せたい、とずっと思ってやってきた。そういうチャンスが来ている。しっかり準備したい」。力強くピッチに戻る。
（石栗賢）