6月に下部ツアー初Vの吉本ここね 地元・札幌で初優勝へ「自分の強み発揮できれば」【女子ゴルフ】ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ
あす7月6日から真駒内CCで新規トーナメント
国内女子ゴルフの新規トーナメント、ミネベアミツミレディス北海道新聞カップが7月6日から4日間、札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース(6611ヤード、パー72)で開催される。北海道勢はプロ10人、主催者推薦のアマチュア3人の合計13人が出場する。札幌市出身の吉本ここね(23、不二サッシ)は6月の下部ツアーで〝プロ初勝利〟。レギュラーツアー返り咲きへ、少しでも上位でのフィニッシュを目指す。
熊出没注意の南区にある自宅から一番近いゴルフ場
家から車で20分。札幌市南区在住の吉本にとって「一番近いゴルフ場」という。最近、熊の出没が多く、今月3日にはコースにほど近い常盤地区でも目撃情報があった。「うちの方にはまだ出ていないですけど、真駒内公園とか、ちょっと怖いですよね」。鹿やキツネはあるが、熊はまだ見たことがないという。大会中も出てこないことを祈るばかりだ。
フェアウェーキープ率が武器 6月のステップアップツアーは初日から首位
フェアウェーが狭く絞られている難コースだが、吉本の武器は高いフェアウェーキープ率。「自分の強みが発揮できれば、逆にプラスに働いてくれるんじゃないかなとは思うんですけど、フェアウェイキープはすごく重要視していきたい」と、開幕を見据える。
6月のステップアップツアー「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース」。初日に8バーディを奪ってコースレコードの63で首位に立つと、最終日も首位タイでホールアウト。プレーオフを制して優勝した。「すごく嬉しかったです。パターが良かったですね。(ピン側)4、5メートルに着いたのが結構入ってくれた」。今年3試合目となるレギュラーツアーでも、初日にスタートダッシュを成功させたい。
22年からは下部ツアーがメーン 「去年よりも成長は感じられている」
2018年にプロデビュー。QT上位に入り、19年から21年までは、レギュラーツアーが主戦場だったが、なかなか結果を出すことができず、22年からは下部ツアーがメーンとなっている。「去年よりも成長は感じられている。今までは同じ失敗を繰り返してる感じだったのが、今年はちょっとずつよく変えることが出きている」と着実に前に進んでいる。
ステップアップツアーの年間賞金ランクは現在7位。上位2人が来季のレギュラーツアー前半戦の出場権利が与えられるが、「レギュラーもステップも関係なく、出られる試合では自分のできることを出し切れるように準備したい」。数少ないレェギュラーツアー出場のチャンスで、1円でも多くの賞金を稼ぎ出すことで、来季に繋げていく。
セガサミー2位タイの男子・片岡は札幌光星2学年上の先輩
今月2日まで行われた男子のセガサミーカップを観戦。札幌光星高の2学年先輩の片岡尚之(25、CS technologies)が2位タイに入る活躍に、「刺激になる。やっぱり地元で力を発揮できるっていうのは、もちろん実力もあるだろうし、応援の力とかも加わってというのはあるんだろうな。私も今回は親戚とか知り合いの方が来てくれるので、その応援を力に、前向きに楽しく頑張りたい」。ここねスマイル全開で、男子に続く上位進出への快進撃を繰り広げる。