サブマリン鈴木 今季最短5失点KO ソフトバンク打線に屈した
■パ・リーグ13回戦 日本ハム1ー5ソフトバンク(7月5日、ペイペイドーム)
左バッターを並べた強力打線を食い止められず
悔しさ募る敗戦となった。日本ハムの鈴木健矢投手(25)が5日、ペイペイドームで行われたソフトバンク戦に先発。二回途中5失点で3敗目を喫した。今季最短1回⅓でKOされたサブマリンは降板後「きょうは何もありません。チームに申し訳ないです」とコメントした。
相手の策にハマった。鈴木の攻略を狙うソフトバンクは、1番から8番までズラリと左打者を並べてきた。初回。先頭の中村晃に中前打を許すと、味方失策の直後に3連打を浴びるなど、いきなり3点を失った。続く二回も立ち直ることはできず、近藤に2点二塁打を痛打された場面で首脳陣は交代を決断。チームの勝ち頭は、ゲーム序盤に早々とマウンドを去った。
すべての責任を背負う 「そこ(味方失策)は関係ないです」
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手痛い野手のミスもあったが、試合後は「ボール自体は悪くなかったと思います。そこ(味方失策)は関係ないです。実力だと思うので、しっかり自分を見つめ直して、またやっていきたい」と言葉を絞り出し、足早にバスへと乗り込んだ。
課題は明確 建山コーチ「左打者の健矢への対策が変わってきている」
試練の時を迎えている。今季の被打率は対右打者が・130。一方で、対左打者になると数字は・310まで跳ね上がる。建山投手コーチは「これまではずっと何とかしてくれていたが、開幕した頃よりも確実に、左打者の(鈴木)健矢への対策が変わってきている。明確に『これ』とは戦略上、言えないけど、それを上回るこちらの対策が必要になる」と課題を口にした。
再度の配置転換も選択肢の一つ
シーズン開幕後に先発へ転向し、ローテーションの一角を担ってきた。中3日や中4日のハードな日程をこなしながら勝ち星を重ね、チームを支えてきた。誰もが認める右腕の貢献を加味した上で、首脳陣は難しい決断を迫られる。
建山投手コーチは「こういう状況なので、いろいろ考えることはありますよね。ブルペンに入れる可能性も、もちろんある。7月は日程的にも楽なので、先発がしっかり準備をできる。全ての可能性を考えます」と再度の配置転換を示唆した。
上位を狙う新庄ファイターズ ここからが正念場
左膝の故障から復活を目指して2軍調整を進めるポンセや、地元・沖縄で快投を披露した上原ら、ローテ入りを狙う男たちが出番を待っている。ペナントレースの行方を決める勝負の夏。総力を結集し、最善の一手を探る。
二回無死一塁、ソフトバンクの中村晃に二塁打を浴びた鈴木