札幌DF中村 福岡戦は2人の先輩から勝利を奪う「ユース出身として負けられない」
■7月6日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶(22)が札幌U-18の先輩が待ち構える8日の福岡戦(ベススタ)に向けて闘志を燃やしている。
ここまでリーグ戦17試合に出場
今季ここまでキャリアハイを大きく上回るリーグ戦17試合に出場。6月3日の柏戦(三協F柏、5〇4)から3試合連続で先発出場し、同10日の鳥栖戦(駅スタ、1△1)でJ1リーグ戦初ゴールを決めるなど順調にキャリアを積み重ねていた中村だったが、前節の神戸戦(ノエスタ、1△1)では4試合ぶりにベンチスタートとなった。「ミスが多くて、今はスタートから遠ざかっているので。失点につながるミスだったり、勝敗を分ける致命的なミスをしているので、ずっと使ってもらうためにはそこをしっかり改善しなければいけない。すぐに改善できるかと言われると難しい部分もあると思うけど、そこは意識の問題でもあると思うので、常に頭に入れて集中を切らさずに取り組んでいきたい」と課題を認識した上で、さらなる成長を目指すべく地道にトレーニングに励む。
札幌U-18育ちDF奈良とMF前寛之が在籍
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次節の相手福岡には札幌U-18で育ったDF奈良竜樹(29)とMF前寛之(27)が在籍している。「奈良選手は札幌からどんどんステップアップしていって、川崎や鹿島といったJの中でもビッグクラブでプレーしてきた選手。ユースからトップに上がってステップアップしているところに関しては、ポジションが同じことも含めて自分にとって目指すべき選手。前くんに関しては札幌ではなかなか出場機会がなかったけど、水戸に行ってキャプテンをやったりして活躍して今は福岡の中心選手。僕も同じユース出身として負けていられないです」と、2人の先輩にリスペクトを持ちながら敵地での一戦に臨もうとしている。
総勢13人がトップ昇格果たしたユース最強時代
奈良や前が札幌U-18に在籍していた時代、2012年からの3年間で総勢13人がトップチーム昇格を果たした。「あの辺りの年代は全国大会でも結果を残していますし、高円宮杯やクラブユースでも上位を争うチームだった。それを考えると、今のユースもそうですし僕の時のユースもまだまだ物足りないなと感じていました。そういった先輩たちが今も多くJの舞台で活躍しているので、そこはすごい刺激になりますね」。U-18時代の実績では及ばなくてもプロのキャリアで負けるつもりはない。偉大な先輩たちに追い付け追い越せと今後も努力を続けていく。
「(酷暑・多湿こそ)僕みたいな若い選手がどんどんハードワークして」
8日の福岡は現時点で雨予報。道産子の中村にとっては酷暑・多湿と厳しい条件の中での一戦となりそうだが「暑かったり、雨だったりという条件では、よりハードワークや球際の強度が求められると思う。そういったときに僕みたいな若い選手がどんどんハードワークしてチームに貢献できるように、しっかりと準備していきたい」と頼もしい言葉を口にした。札幌U-18の最高傑作と呼ばれるような存在となるためにも、まずは敵地福岡で2人の先輩に「あっ」と言わせる活躍をしてみせる。