冬季スポーツ
2021/10/22 15:35

ジャンプ葛西「記録残したい」9大会連続五輪狙う

自身9度目の五輪出場も見据え、全日本選手権に向けた意気込みを語る葛西(撮影・中本翔)

ノルディックスキー・ジャンプの全日本選手権がきょう22日から札幌市内で行われる。21日には宮の森ジャンプ競技場で葛西紀明(49、土屋ホーム)が取材に応じた。来年2月の北京五輪で9度目の五輪出場を目指すレジェンドは今シーズンへの意気込みを語った。

きょうから全日本選手権 フォーム修正手ごたえ

 1992年のアルベールビル大会から8大会連続で五輪出場中の葛西。「9度目の挑戦となりますけど、記録を残したいという気持ちは強くある。厳しい状況ではありますけど、最後まで五輪を狙っていきたい」と抱負を述べた。
 手応えをつかんでシーズン開幕を迎える。前回18年の平昌五輪後から頭を悩ませてきたのは助走速度。海外選手や自身が好調だった14年のジャンプを動画で見直し「後ろに引かれているような感じが見られた」と原因を分析した。
 19―20年シーズンにW杯2勝を挙げた佐藤幸椰(26、雪印メグミルク)の「攻めの姿勢のアプローチ」からヒントを得て、夏の名寄合宿後にフォームを修正。「ようやく見つけた。スピードに乗れているということは、きっかけばあれば飛んでいける」と自信をのぞかせた。
 北京五輪の日本代表は五輪前のW杯総合順位などで決定する。昨季のW杯、今夏のグランプリに出場していない葛西が代表入りするためには今大会で結果を残し、海外派遣メンバーに入ることが必須だ。
 きょう22日にノーマルヒル、24日にラージヒルが行われる。「ここまで全日本選手権がすごい(プレッシャーを感じる)試合だと思ったことはなかった。今回は五輪につながる大会でもあるので、全力で自分のジャンプをして表彰台を狙いたい」。望みがある限り、諦めない。レジェンドが大逆転での代表入りを狙う。(島山知房)

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