江越 特大5号ソロ 新庄監督「どうした? どうした?(笑)」
■パ・リーグ14回戦 日本ハム3ー4ソフトバンク(7月6日、ペイペイドーム)
およそ1カ月ぶりのアーチ 読み通りに仕留めた
恐怖の8番が持ち前のパワーを見せつけた。日本ハムの江越大賀外野手(30)が6日、ペイペイドームで行われたソフトバンク戦に「8番・中堅」で先発。2点を追う七回2死から5号ソロを放ち、一矢報いた。6月9日の阪神戦以来、約1カ月ぶりの一発を「感触は良かったです」と納得の表情で振り返った。
相手バッテリーの思惑を逆手に取り、会心の一振りを披露した。中前打を放った第1打席、左飛に倒れた第2打席を通してストレートは1球だけ。変化球攻めされていることを十分に理解した上で、3度目の打席へ向かった。「ランナーがいない時は、そういう(変化球待ちの)イメージでした」。狙い通りにスライダーを捉えると、白球は左翼フェンスを軽々と越えた。
〝秘蔵っ子〟の一発に笑顔 新庄監督「びっくりしたね」
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特大のアーチを見届けた新庄監督は「どうした? どうした?(笑)。レフト一歩も動かず。ハハハハ。びっくりしたね」と愛ある〝イジリ〟を交えてニッコリ。打率は1割台ながら、ロマンと意外性に富んだ打撃は、魅力にあふれている。
両親の眼前で1軍初アーチ 「結果を残したかった」
活躍を届けたい人がいた。「きょうは両親が来ていたので何とか結果を残したかった」と、地元・長崎から駆け付けてくれた家族の応援もあり、いつも以上に気合が乗っていた。両親が観戦した試合でホームランを放ったのは「1軍戦では初めて」。親孝行の一発を、さらなる飛躍のきっかけにする。
レギュラー争いは日々激化 今季4度目マルチも走塁を猛省
今季4度目のマルチ安打で存在感を示したが、反省も忘れていない。走塁では積極的なプレースタイルが、裏目に出てしまった。三回無死一、二塁。二走の江越は右翼定位置付近の飛球でタッチアップを試みるも、柳田の強肩に阻まれた。「僕が外野手だったら『ナメるなよ』となる。あれは僕の中ではミスです。反省も出たので、しっかり次に生かせるようにしたい」と表情を引き締めた。
外野のレギュラー争いは、日々激しさを増している。松本剛と万波が頭1つ以上抜け出している状況で、浅間や五十幡ら1軍復帰を果たしたライバルたちと1つの椅子を競うことになる。「最近はスタメンで出られなくて(浅間)大基が結果を残していた。(自分も)何とか結果を残したかった」。ポジション争いが白熱するほど、チームの力は底上げされる。