物語には続きがあった。ソフトバンクと戦った前カードの期間中、加藤豪がニコニコ顔で歩み寄ってきた。「ちょっと話があります。あとで細川を連れてきます」。言い残された言葉に、ピンと来た。

　６月２９日の当コラムで、細川の独特な食の好みについて記した。話題を提供してくれたのは加藤豪で、細川は素材の味にこだわるため、あらゆる食材を塩で味付けするといった内容だった。ネットに掲載された記事を本人たちがＳＮＳで拡散してくれたため、普段より多くの読者様にエピソードを届けられた。食堂でのオフショットまで披露してくれたＫＧには、感謝してもしきれない。

　最初の会話から数分後、２人は連れ立ってやってきた。細川は開口一番に「ファンの方から塩をもらったんです。しかも２種類。『百姓庵』と『四季の塩』っていうもので、調べたら山口県の塩らしいです。びっくりしました」と思わぬ反響に目を丸くしていた。加藤豪も「こんなことってあるんですね」と驚きの表情を浮かべていた。

　福岡からの移動日だった７日、あらためて細川に話を聞くと「今までスポーツドリンクや入浴剤、アイマスクをもらったことはあるけど、さすがに塩は初めて。今後はもっとこだわって、いろいろ食べてみたいですね」とのこと。全国各地を転戦しながら、究極の味を見つけてほしい。