郡司 9日ロッテ戦で移籍後初マスク「自分をどんどんアピールしたい」
ともに中日から移籍した山本拓とバッテリーで2年ぶり先発マスク
日本ハムの郡司裕也捕手(25)が、2年ぶりの先発マスクへ向けて闘志を燃やしている。新庄剛志監督(51)は、9日のロッテ戦(エスコンフィールド北海道)で、同じく中日から移籍してきた山本拓実投手(23)と先発バッテリーを組ませることを明言済み。多数のファンが訪れることが予想される日曜日の新球場で、フレッシュな力が躍動する。
〝日本ハムデビュー戦〟から打で猛アピールも 9日は「守備第一でやりたい」
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新天地での飛躍を目指す男が、守備でもアピールを誓う。6月にトレードで加入した郡司は〝デビュー戦〟で快音を放つと、勢いそのままに4試合連続安打をマーク。その間、猛打賞やホームランを記録するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで打ちまくってきた。
打率.389を誇る打てる捕手は「今は打つ方しか考えてないけど、守備で出るときはバッティングは置いておく。打席が来たら集中するけど、まずは守備第一でやりたい」。移籍後の試合出場はDHと代打のみ。バッティングに専念してきた男が、総合力で正捕手争いに参戦する。
新庄監督から信頼される落ち着き
洗練された配球の読みから快音を連発する背番号30を、指揮官は「もう15年目かな? ベテランの姿にしか見えない」と独特の表現で称賛する。落ち着き払ったプレーは、選手としての長所の1つ。郡司は自らのセールスポイントを「状況や相手の打者、投手の力量を冷静に見られる。守備だけではなく、カーッと熱くなったり焦ったりすることがない。常に冷静に判断ができることだと思う」と分析する。
山本拓の特長は「球の強さや勢いで勝負するタイプ。彼の良いところを引き出すだけ」
クールな思考で目指すのは、バッテリーでの躍動だ。中日時代には山本拓と1、2軍の両方でコンビを組んでおり、特長はきっちり把握している。「細かい投手ではない。球の強さや勢いで勝負するタイプ。(ストライク)ゾーンで勝負しながら、彼の良いところを引き出すだけ。相手よりもあいつのピッチングを考えたい」と力を込める。150キロ超の直球を軸に、真っ向勝負でロッテ打線をねじ伏せるつもりだ。
「新庄監督はまだ、捕手としての僕のことは分かっていないと思う。前にどうだったかよりも、自分をどんどんアピールしたい。その機会を与えてくれることがありがたいです」。ありのままのプレースタイルで、女房役としての価値を証明してみせる。