札幌MF浅野「1点でも多く取ってチーム救う」 因縁の福岡戦で6戦ぶりゴールだ
■7月7日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は8日の福岡戦(ベススタ、19時キックオフ)に向けて11対11などで最終調整を実施。練習終了後、敵地へ向かった。今季ここまでのリーグ戦でチームトップタイの8得点をマークしているMF浅野雄也(26)が、因縁の福岡戦で6試合ぶりのゴールを決めて札幌を勝利へ導く。
神戸戦でJ1通算100試合出場
前節の神戸戦(ノエスタ、1△1)でJ1通算100試合出場を達成した。J1で戦い始めて4シーズン目。毎年コンスタントに出場数を積み重ね続けて節目を迎えたが、「もう100試合かって感じですね。特に何も感じないです」とあくまでも通過点の一つとしか捉えていない。
その神戸戦では両チーム最多7本のシュートを放ちながらも無得点。ペナルティーエリア内で放ったシュートが相手DFの手に当たったにもかかわらずノーハンド判定となったり、DF中村桐耶(22)からのクロスに反応して放ったシュートがジャストミートせずゴール手前でかき出されたりと、得点に繋がりそうな場面を何度もつくっていただけに「チャンスはあったので、決めきるところを決めきれればOKだったかな」と悔しさをにじませる。
今季14試合で8ゴール
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今季は5月6日FC東京戦(札幌ドーム、5〇1)から同19日京都戦(札幌ドーム、2〇1)まで3試合連続ゴールを決めるなど、14試合で8得点をゲット。だが、その京都戦を最後に5試合ゴールから遠ざかっている。「そんなに大して変わってはいないけど、暑さも来てちょっと頭(での考え)が止まる部分がありますね」と自身のコンディションを分析する。
FW小柏剛(24)の負傷離脱によって浅野にマークが集中することがゴールから遠ざかっている理由の一つと考えられるが、「剛がいないと点が取れないチームでもダメなので。自分自身も1人で打開できるストライカーになりたいので、1点でも多く取ってチームを救いたいなと思います」。この苦境を乗り越えることでストライカーとしての進化を目指す。
取り消されたスーパーゴール
浅野にとって忘れられないシーンがある。4月23日に札幌ドームで行われた福岡との今季初戦。後半8分にハーフウエーライン付近でボールを受けるとゴールまで約50mの位置から左足を振り抜いた。山なりのボールは相手GKの右手をかすめてネットを揺らした。スーパーゴールにスタジアムは大いに沸いたが、VAR判定で直前の自陣ペナルティーエリア内のプレーでハンドの反則をとられたため、まさかのゴール取り消しとなった。
あの悲劇から約2カ月半。再び福岡戦でスーパーゴールを狙うのか。「それを言うと向こうのキーパーも対策してくるので」と笑いながら、「どんなゴールでもいいので、とりあえず1点決めたい」と、まずは結果を求める姿勢を見せた。
「しっかり勝っていいイメージで終わりたい」
福岡戦に向けて「個人的にはまず得点を目指して頑張りたい。チームとしてはなかなか今結果が出ていなくて波に乗り切れていない感じはするけど、それでもいいサッカーはできていると思うので、しっかり勝っていいイメージで終わりたいと思います」と意気込みを見せる。強い雨の中での戦いが予想されるが、浅野がゴールを決めて札幌に4試合ぶりの勝利をもたらし、晴れやかな笑顔を見せてくれるはずだ。