【一問一答】今川 2軍楽天戦で復帰後初アーチとなる逆転2ラン「ボス、見てくれていますか」
■イースタン・リーグ10回戦 楽天2ー3日本ハム(7月8日、鎌ケ谷スタジアム)
4番でフル出場の元気印 復活を印象づける2安打1ホーマー
左すね骨挫傷の影響で2軍調整中の日本ハム・今川優馬外野手(26)が8日、2軍楽天戦に「4番・右翼」で先発フル出場し、1点を追う六回の第3打席に左越え逆転2ランを放った。復帰4試合目で、今季の公式戦初アーチ。この日は第1打席でも左翼へ二塁打をマークし、3打数2安打2打点と復活を印象づけた。試合後の一問一答は以下の通り。
―久しぶりの本塁打。感触は
「打った瞬間でしたね。完璧でした。『ボス、見てくれていますか?』っていう。一日も早く(1軍に)帰りたい、その一心で。ホームランはオープン戦以来なので、久しぶりの感触でした。もう最高です。やっぱホームランですね」
―狙い通りだったか
「いや、打ったのは真っすぐだったんですけど、2打席目はカーブで打ち取られたので、それをイメージしながらも反応で打てた。本当にそこは自分でも成長を大きく感じる打席だったなと思います」
―1、2打席目も良い当たり。打撃の状態が良さそう
「そうですね。左ピッチャー、塩見さんが先発ということで、もうずっと去年から左ピッチャーを数字上、得意とさせていただいてるんで。1軍に上がった時も、今年の始からずっと左ピッチャーの時はスタメンが多くて。その自分の強みをずっと出していかないと、1軍の居場所が本当になくなってしまうので。きょうは本当に気持ちを入れて。しかも塩見さんは、1軍でバリバリ投げられている方なんで、気合入れていきました。それと、久しぶりの鎌スタだったので、気合入りましたね」
―ファンも多く詰めかけた。声援を受けながら打席に立って、ホームランも打てたのは?
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「めちゃめちゃうれしいですね。なるべくここ(鎌ケ谷)にいちゃダメだって思ってはいるんですけど、やっぱここにしか来られないファンの方もいるので。しかもきょう、めちゃめちゃ暑かったので、最後まで応援してくれたファンの皆さんに少しでもカッコいいところを、お見せできて良かったです」
―1軍では清宮が本塁打
「打ってましたね…早く上がりたい(笑)」
―復帰後2試合目のフル出場。コンディションはどうか
「どうですか?見ていて」
―問題なさそうに見える
「なら大丈夫だと思います。あとは気持ちだけです」
―患部の痛みはまだあるか
「正直、痛みはあるので。でも、痛いところはみんなあると思うので、そこは変わらずやるだけ。きょうも二塁打を打って、走り回ったので大丈夫だと思います。いつでも(1軍に)行けます。ボスに言っておいてください(笑)」
―以前から2軍でも勝ち負けにこだわっていた。きょうは逆転弾。今でも意識は強いか
「こだわってやっていますね、ずっと。2軍だから関係ないでしょみたいな、そんな甘えは許したくないので。きょうはみんな一丸となって戦えたかなと思います」
―離脱期間にプラスになったことは
「めっちゃプラスになりました。ウエートトレーニングをずっとできたので、またシーズンオフみたいに体をもう一度つくり直せた。どうしてもシーズン入って4月、5月ぐらいは疲れてきて体重も落ちていたんですけど、またもう一回つくり直せたので。みんなが今この夏場で落ちてきたところに僕がしっかり上がっていけるように。2カ月離脱してしまったので良くはないんですけど、良い期間と言い聞かせて。プラスに捉えられるようにですね」
―リハビリ中の励ましで心に響いたことは
「それがですね、先日僕が鎌ケ谷で練習に復帰した時に来てくださっていたファンの方がいるんですけど、僕が野球している姿を見てめちゃめちゃ泣いてくれて。2週間前くらいですね。練習が終わって上がってきた時に。男性の方で、僕と同い年かちょっと上の方だった。心に来るものがあったので、やるしかないですね。『野球やっている姿を見て安心しました』って言ってくださって、僕もそれでちょっとウルっと来ちゃって。そこまで思ってくれるファンの人がいるんだなって、あらためて思ったので、待っているファンの皆さんのために一日でも早く1軍に上がってやらなきゃなって思わせていただいた一日でした」