ファイターズ
2023/07/08 20:10

《ハム番24時》7月8日

 鎌ケ谷スタジアムから、選手寮に続く坂道がある。通常は30秒あれば登りきれる距離だが、8日の2軍楽天戦後、今川は約30分かけて上がって来た。少なく見積もっても100人はいたであろうファンの求めに応じ、一人一人と言葉を交わしながら丁寧に笑顔でサインを書いていたからだ。

 「入団時からコロナだったので、こんなにたくさんのファンが集まっているのは自分にとって初めてなんです。本当にありがたいですね。試合が終わって、1時間近く待ってくれていた方もいた。いざ自分が現役を退いた時に、こういった機会ってなかなかないと思うので、できる時にファンの方には対応したいですね」。見守っていた渡辺2軍打撃コーチも「あいつのサインには執念がこもっている」と感心していた。

 写真撮影にも快く応じていた今川。よく見ると、指を1本立てるお決まりの「執念ポーズ」の時と、2本立てる普通のピースの時があった。「執念ポーズが多いですけど、知らない人もいると思うので、僕も様子を見ながら。相手の方がピースをやっていたら自分もピースで。横目で見ながら相手に合わせて。僕の周辺視野を鍛えるトレーニングです(笑)。いかに野球につなげられるか」。今川にファンが多い理由がよく分かる一日だった。

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