《福岡戦後》PKを外したことで選手たちに何かしらの心理的な動揺があった
■J1第20節 福岡2-1札幌(7月8日、福岡・ベスト電器スタジアム)
―試合を振り返って
今日の福岡の戦い方に関してはしっかりと分析できていたし、選手も良い準備してくれていた。福岡はロングボールを2トップ目掛けて蹴ってセカンドボールを拾ったり、あるいは空いているスペースに蹴り込んで攻撃を仕掛けるという戦い方を予想通りしてきたが、選手たちは相手の攻撃を抑えてくれていたし、我々がゲームをコントロールできていた。そういった中で前半、我々が1点を取ってリードし、ハーフタイムを迎えた。 後半に入っても選手たちはしっかりとゲームをコントロールできていたし、2点目を取るべく相手に対して圧力を掛けてくれていたと思う。その中でファールがあってPKを得られた。2点目が獲れていれば、この試合をものにできていたかもしれないというシーンだった。我々が外したことで選手たちに何かしらの心理的な動揺があったのは見て取れた感じはした。
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その中で相手に同点に追いつかれ、短い時間で逆転されてしまった。選手たちの心理的なナーバスさは否めなかったと感じる。1-2でリードされた中でも選手たちは同点に追いつくべく最後まで全力で戦ってくれたと思うし、チャンスもつくれていた。
ラスト1分のところで本当に同点に追いついてもおかしくないチャンスがあったが、残念ながら同点ゴールまでには至らなかった。敗れはしたが、決して札幌が敗れるに値するゲームをしていたわけではない。我々の方が試合を通して良いゲームができていたと思う。ただ、良い戦いをしたチームが勝利できないのもサッカーだ。今日のゲームは残念ながら敗れはしたが、勝利した福岡を讃えて、我々は次に向かっていくだけだ。
―湿度90%という厳しいコンディションだった
もちろん北海道の気候と違うというのは選手たちに多かれ少なかれ影響はあったかもしれない。気温、湿度が高いという状況は、いつもの試合とは同じではないと思う。しかし、それでも選手たちは前半からしっかりと走ってくれていたし、後半も最後まで同点に追いつくべく「走り、戦う」という姿勢は見せてくれていた。(気候の違いは)多少なりとも影響はしたが、その中でも戦う姿勢は見せていたと思う。