《SHINJOの信条》一つでも勝てばドカーンといく可能性はある
■パ・リーグ１３回戦 楽天３－２日本ハム（７月１１日、エスコンフィールド北海道）
【試合前】
―（バント練習中の山田、郡司にアドバイスを送った後、自ら）
「意外と俺、バント多かったですからね。自分でやっていたから。このケースは打てのサインだけど、自分からバントしよう、セーフティーしようと。セカンドに進めて。後ろのバッターにもよるけど。しょぼい外国人だったら俺、打っていたけどね。打ちそうならバントして進めて。そういうね、個人個人がサインが出てなくてもチームが勝つために。前も言ったようにヒットを打つゲームじゃない。これは点を取るゲームだから、みんなでね。その場その場で考えてもらって。だから、良いチームの１、２番が固定されているチームというのはアイコンタクトで。（バットで）コンコンとやったらエンドランとかね。いきますよ、と。こっちが（ベンチがサインを）出すんじゃなくて２人でやり合うという。３番、４番、５番で（走者を）返してくださいという。そういう野球ができたら。今、１、２番を固定できていないから。バントしなきゃ、しなきゃ、しなきゃでするより、もう（寝かせたバットの）角度だけ決めておいて、来るボールをバットの芯よりちょっと先で。俺、あまり失敗したことがないんですよね。バントで。数も多くないけど。さすがにスクイズは１７年やっていて一回もしたことがないかな。エンドランもないかな、あまり。記憶にはない。逆に打てと言われていました。プレッシャーがかかりますよね。やっぱね。ノーアウト一、二塁、サード側に（バント）。頼むよと」
―きょうの１、２番は
「郡司くんが１番、２番が五十幡くん」
―それで郡司にバントのアドバイスを
「そうそう。２回しかしたことがないと。プロに入って。バント。この間、形が悪かったから、したことないんだろうなと。聞いたら、したことがないと。そりゃ、ないですって、プロに入ってくるバッターなんて。バントのサインなんかなかったんじゃないかな。だいたいエースで４番の子が入ってくるから。まあ、この世界は（バントを）しないといけないから。グワチョ（マルティネス）にサインを出してみようかな。できんのかな？」
―やったことあるんですかね？
「知らん。だからやらせる。この間ね、清宮くんにもさせたけど、センスがありそうな構えではあった。どうしても清宮くんを２番に置くと、競った場面でバントをさせたいなというときに不安になるから打たせて、打ち上げたり。で、代打も難しいしね。連勝していて２番だったら面白いけど、今みたいな戦いだったら打たせたいからね。そこらへんが難しいですね」
―メジャーは２番に強打者を置く
「みんな、メジャーがどうとかこうとか言うけど、オレは全く関係ないから。メジャーは２番最強説だっけ。そのチームに合った打線を組めばいいだけであって。そんなのは全然頭にない。なんなら、前にもいったように、月で、５月の成績で１番打率がいいのから順に並べるのが一番、俺は理想かなと思う。３割５分、３割３分３厘、３割２分…、最後は２割とか１割の選手。（高打率の打者に）多く回る方がいいっちゃいいですけど。何もサインを出さなくて打ってくれるチームなら最高だけど、まあ面白みはないですよね」
―浅間が一塁守備の練習をしていた
「きょうはファースト。ちょっと外野の動きと送球を見ていたら、足が使えていないから。下半身と上半身のバランスが悪くて、スローイングでタイミングが合ってないところがあると思って聞いたら、やっぱり本人も『そうです』と。とりあえず状態が良くなるまでファーストで。細かい動きで、捕ってアウトにしてくれたらいいから。でも、横の動きは万波くんより外野の守備範囲は広いから、例えば接戦になって、１アウト一塁で、ランナーを返したくないときに、両サイドのボール、フライを捕ってほしいときは浅間くんを守らせて、ランナー二塁にいったら万波くんと浅間くんの守備位置を変えて、刺しにいく方を優先させるように、きょうはしていこうかな」
―一塁がますます渋滞
「昔、面白いことあった。（メジャーでの現役時代に）ボビーがレフトに行けと言って、レフトに守って刺して、今度はライトに行けって言ってライトで刺した。（飛んで来るんですね）そうそう。データかどうか分からないけど、うわー、飛んできた。刺して、飛んできたら刺して。素晴らしかった。渋滞ですね。高速の料金、上げておこうかな（笑）」
―最近のリフレッシュの方法は
「サウナとか、ドライブとか。リフレッシュしようとあまり思わなくてもリフレッシュできるから。終わった瞬間に。切り替えが早いから。あんまりストレスをためる方じゃないですね」
【試合後】
―（試合後自ら）
「こういう僅差のゲームのときに、誰か一人、流れを変えてくれる選手が必要で。野村くんにしてもチームにしても、あそこでバチーンと打って、起爆剤というのを期待したんですけど。誰かがキーポイントになって爆発してくれる…選手を今、探しているところなんですけど。でもこれ、いい経験をしていますよ、選手は。負けが続いていますけど」
―４試合続けて１点差負け
