新庄監督 求む起爆剤 「選手を信じて。誰かが爆発してくれる」
■パ・リーグ13回戦 楽天3-2日本ハム(7月11日、エスコンフィールド北海道)
4試合連続1点差負けで今季ワースト借金10
日本ハムは11日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦に敗れ、今季ワーストの借金10となった。5連敗のうち、直近の4試合はいずれも1点差負け。歯がゆい展開が続く中、新庄剛志監督(51)は起爆剤となる選手の出現を熱望した。
八回2死一塁で代打・野村 「起爆剤というのを期待した」
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閉塞(へいそく)感を打破してほしかった。1点を追った八回2死一塁。勝負どころと踏んで、ベンチスタートの野村を代打で送り出した。試合後、その意図を明かした。「こういう僅差のゲームのときに、誰か一人、流れを変えてくれる選手が必要で。野村くんにしてもチームにしても、あそこでバチーンと打って、起爆剤というのを期待したんですけどね」
一つのきっかけで、物語の結末は変わる。不振でスタメンを外れるケースが増えている野村が試合を決められれば、間違いなく、ファンもベンチも盛り上がる。選手の復調、覚醒がチーム浮沈のカギで「一つでも勝てばドカーンといく可能性はある。もう選手を信じて。誰かが爆発してくれる」と語気を強めた。
郡司を初めて1番スタメンで起用
この日は、中日からトレードで獲得した郡司を初めて1番スタメンで起用し、2安打を放った。窮地を救ってくれそうな気配を感じ「郡司くんが変えてくれそうな気がしたんですけどね。2本パーンと打ったから。ああいう(三回の)内野安打というのがものすごく乗ってくる」とうなずいた。
我慢の時期は必ず、訪れる。連敗しても、決して弱気にはならない。「まあ、見てておいてくださいよ、逆になるから。必ず。若いチームはガンガンいってもらって」。苦い経験は、未来の快進撃につながる―。指揮官は信念を曲げず、戦い続ける。