【プレーバック】天皇杯3回戦 V大分2-5札幌(7月12日、レゾナックドーム大分)
久しぶり3回戦突破
北海道コンサドーレ札幌は大分県代表のJFL・ヴェルスパ大分と対戦。5-2で勝利し4回戦へ駒を進めた。
試合序盤から札幌がボールを保持する展開。何度もV大分陣内へ進入するがラストパスの精度を欠き、なかなか決定的場面をつくれない。前半18分には右サイドから中央のMF荒野拓馬(30)へパスを出したMF田中宏武(24)が中央へ切れ込み、長い距離でのワンツーでボールを受けシュートを放つが、惜しくも相手GKにセーブされた。同27分には自陣ゴール前でのルーズボールが札幌ゴールに向かって転がるが、GK大谷幸輝(34)がギリギリの所でキャッチし難を逃れる。
金健熙の2発で札幌が2-1と前半リード
同34分、左サイドで抜け出したDF福森晃斗(30)からのグラウンダーのクロスにFW金健熙(28)がゴール前で合わせてネットを揺らし札幌が先制に成功。だが直後の同38分、徐々に札幌陣内への進入を増やしてきたV大分に強烈なボレーシュートをゴールに叩き込まれ1-1の同点に追い付かれた。同43分、札幌がPKを獲得するとFW金健熙が右足でゴール右隅へきっちり決めて2-1と勝ち越しに成功。札幌が1点リードで前半を折り返した。
ハーフタイムに3人を代え後半へ
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ハーフタイムに札幌は選手の3枚代えを敢行し、後半の戦いへ臨んだ。
福森のミドルで点差を広げる
後半11分、細かいパス交換から最後は福森がペナルティーエリアやや外側から左足で豪快なミドルシュートを突き刺し、リードを2点に広げる。だが同15分、V大分がFKからボールをつなぎ、クロスボールがそのままゴールに入り再び1点差に追い上げられた。これ以降、勢いに乗るV大分に再三チャンスをつくられるが、札幌も必死の守備で簡単にはゴールを割らせない。同25分には自陣で1対2の数的不利の場面をつくられ、ゴール前の相手選手に渡る決定的なパスを出された、トラップが大きくなったところをGK大谷が逃さず前へ出てボールをキャッチ。同32分にもドリブルで中央に切れ込んできた相手選手に枠内シュートを撃たれるが、再び大谷が立ちはだかりファインセーブを見せる。
出間が公式戦初ゴール&とどめの5点目
同36分、ボールを受けたDF田中宏がドリブルで右サイドを独走。ペナルティーエリア内へ進入し、逆サイドにいたFW金健熙へラストパス。金健熙がボレーシュートを放つが相手GKのビッグセーブに阻まれ、惜しくもハットトリックはならなかった。同40分、左サイドで抜け出したFWミラン・トゥチッチ(26)を相手GKがペナルティーエリア外で倒し一発退場。同43分に途中出場のFW出間思努(18)がドリブルで持ち上がり、ペナルティーエリア外から左足で豪快なミドルシュート。公式戦初ゴールを決めた。同アディショナルタイムにも、左サイドのFW菅大輝(24)からのクロスに再びFW出間が中央で合わせて5点目をゲットした。
鬼門だった3回戦を突破した札幌は、8月2日の4回戦で柏レイソル(会場、キックオフ時刻未定)と対戦する。
■PKを含む2得点をマークしたFW金健熙(28)
「2得点を取れたことについてはうれしく思っています。リーグ戦でも得点を挙げて貢献したいと思います」
-もう少しでハットトリックというシーンもあった
「もちろん入れられていたら良かったけど、全部が全部入るわけでもないので(笑)。その中でチームが頑張ってくれて、勝利したところがまず良かった。これからのリーグ戦もそうですし、ルヴァン杯、天皇杯でも勝てるように頑張っていきたいです」