ファイターズ
《ハム番24時》7月13日
あの夏の主役たちがエスコンフィールド北海道で競演を果たした。13日に行われた楽天戦の試合前に元日本ハムの鵜久森淳志さんと、楽天の田中将大投手と駒大苫小牧高時代に同級生だった本間篤史さんがファーストピッチセレモニーに登場した。
北海道の高校野球ファンにとっては、たまらない光景だった。駒大苫小牧高が初めて北海道に深紅の大優勝旗をもたらした2004年。甲子園決勝の相手は鵜久森さん擁する済美高(愛媛)だった。同年代の記者はテレビ画面越しに伝わってきたスラッガーの威圧感を、今でも鮮明に覚えている。
一方の本間さんは05年のV2戦士で、06年には元日本ハムの斎藤佑樹さん擁する早稲田実業高と延長再試合の死闘を演じ、準優勝。長らく野球不毛の地とされた北海道勢が、甲子園で3年連続決勝進出を果たした快挙は、約20年の時がたった今も語り草となっている。
今年の夏は新球場で南北北海道大会の準決勝、決勝が行われる。鵜久森さんは「もちろん勝ち負けはありますけど、こういう舞台でやれるのは高校生にとって、ものすごい思い出になる。さらに甲子園へ行ったら『このために頑張ってきた』ってダブルで思えますよね。ここで新しい歴史が生まれるって考えたら、うらやましいですね」とほほ笑んだ。新たな聖地でニューヒーローは生まれるかー。熱い夏に期待したい。