札幌MF宮澤主将 聖地・厚別の改修前〝ラストゲーム〟飾る「北海道でサッカーをやっている上で夢の舞台」15日新潟戦
■7月13日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
2026年まで改修工事 「しっかり締めくくりたい」
北海道コンサドーレ札幌は、12日の天皇杯V大分戦(レゾナックドーム大分)に帯同しなかったメンバーで、15日ホーム新潟戦(札幌厚別)に向けての練習を行った。札幌厚別は今季終了後に改修工事へと入るため、この試合を最後に2026年シーズンまで一旦離れることとなる。室蘭大谷高(現北海道大谷室蘭高)時代から聖地・厚別のピッチに立ってきたMF宮澤裕樹主将(34)は「しっかり締めくくりたい」と勝ち点3獲得へ意気込んだ。
サポーターの思い入れや思い出は選手にも
聖地と一時〝お別れ〟になる節目の一戦だ。北の大地でサッカーを続けてきた宮澤にとっても特別なスタジアム。「僕は小さいときから北海道予選の決勝とかテレビで見ていて、北海道でサッカーをやっている上で夢の舞台という感覚がある」と思いを語った。さらに「サポーターの皆さんのあそこのピッチに対する思い入れや、あの場所に対する思い出だったり、そういう思いは選手に伝わっている」とスタンドと一体となって、勝利をつかみにいく。
初めて厚別のピッチに立った室蘭大谷高2年時「喜びはものすごく感じた」
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最初に札幌厚別のピッチに立ったのは、室蘭大谷高2年時。「うれしかったですよ。あそこで(プロの)試合をしているときも見に行ったことがありますし、僕らの年代からしたら有名な舞台。そこに立てた喜びはものすごく感じました」。そのピッチで躍動しながら、これまでのキャリアを描いてきた。
チームとして成長を感じた昨季の川崎戦
一番印象に残っているのは昨季のJ1川崎戦だという。自身の出場はなかったが、J1屈指のクラブに対し、後半アディショナルタイムで決勝点を挙げるなど、4―3の打ち合いを制した。「あれだけのチームに自分たちのサッカーをして、劇的に勝った。コンサドーレの歴史を見ても、J1王者のチームにあれだけできるっていうことは今までなかった。チームとしても非常に成長してきたと感じるゲームだったので、すごい思い出深いです」。
リーグ4戦勝ちなしという事実を踏まえても、勝ち点3が必要となる試合だ。このスタジアムの特徴はしっかりと頭に入っている。「やっぱり風ですよね。風が強い。気候条件も特殊で、風が吹き出すと、すごい(ボールが)流れたりする。(条件が)悪くなったら、ものすごい悪い条件」と苦笑いした。「それも含めて、いろんな経験がある」と胸を張ったキャプテンを中心に、聖地の改修前ラストゲームを飾る。