新庄監督 ボーンヘッド響いた7連敗 野村の抹消決断 今川昇格へ
■パ・リーグ15回戦 楽天3ー2日本ハム(7月13日、エスコンフィールド北海道)
今季ワースト7連敗に借金12 直近6戦は全て1点差負け
泥沼から抜け出せない。5位の日本ハムは13日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦に競り負け、今季ワーストの7連敗を喫した。直近6試合は全て1点差負け。借金は12まで膨らみ、最下位も見えてきた。
試合後、新庄剛志監督(51)は不振の野村佑希内野手(23)の2軍降格と今川優馬外野手(26)の1軍昇格を決断した。
3度の無死一、二塁で無得点 新庄監督「かみ合わんですね」
しぶとく接戦に持ち込んでも、肝心なところで、ほころびが出る。3度の無死一、二塁で無得点。連日、1点が遠い。フラストレーションがたまる展開に指揮官は「いろいろな策を練って、考えてやっているんですけど、まあ、かみ合わんですね」と悩める胸中を明かした。
まさかのプレーに指揮官も絶句 五十幡が二塁タッチアップで憤死
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サヨナラ勝ちのお膳立ては整っていた。1点を追った九回、楽天の守護神・松井を攻め立てた。上川畑の右前打と犠打野選で無死一、二塁。清宮がフェンス手前の右飛を放った。ここで目を疑うような光景が広がる。二走・江越のタッチアップに合わせて、一走の五十幡もスタートを切って二塁憤死。悲鳴とため息が充満した。
一塁にとどまっていれば、1死一、三塁。さまざまな作戦も想定できただけに、新庄監督も「あれはね、若いっすね。びっくりした。こっちが…」と言葉を失った。
打線組み替えも実らず 野村へ2軍行きを通達
連敗脱出のため知恵を絞り、打開策を模索していた。「攻撃型の打線を組んで、勢いをつけたかった」と、1番清宮、2番万波、3番マルティネスと並べた。4番は「ここでちょっと男を見せてほしい」と、3試合続けてスタメンを外れていた野村を抜てきした。
野村は一回1死二、三塁から二ゴロで打点1をマークしたが、4打数無安打にとどまった。復調させるために、環境を変えることが重要と判断。「自分を見つめ直させるためにも、ちょっと向こうにね。打席を経験させようかなとは思っています」と2軍合流を通達した。15、16日に釧路、帯広で開催されるイースタン・リーグの巨人戦に出場する見通しだ。
長いトンネル脱出へ 切り札は執念の今川
開幕4番に指名し、主砲の役割を求めてきた背番号5を抹消。2軍で打率.438をマークしていた今川を呼び寄せることにした。現状、ムードを変えてくれるカンフル剤が必要不可欠。負の連鎖を断ち切るため、執念を代名詞とする男のフルスイングに懸ける。