２２日のオリックス戦で後半戦スタート　道産子右腕が先陣

　日本ハムの伊藤大海投手（２５）がリーグ後半戦の〝開幕投手〟を務める。オールスター明け初戦となる２２日のオリックス戦（ほっともっとフィールド神戸）に先発することが有力となった。

　上位浮上へ、一試合一試合が大事になる後半戦。上沢、加藤貴とともに先発３本柱を担う道産子右腕が逆襲に向けて先陣を切ることになりそうだ。

開幕当初の不振から脱却　投げるたびに復調

　今春のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）では中継ぎとして侍ジャパンの世界一に貢献。開幕直後は不調に苦しんだが、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。

　ここまで１４試合に先発し、５勝５敗、防御率・３・４９。前半戦最後の登板となった１２日の楽天戦（エスコンフィールド北海道）は八回途中４失点で５敗目を喫したものの、２年ぶりの２桁奪三振を記録した。「しっかり準備ができているのと、休養も取れている。いろんなことがかみ合ってきたかなっていうのは一つあるかなと思います」と手応えを得ている。

首脳陣からの信頼も厚い先発３本柱の一角　

　首脳陣の期待も大きい。建山投手コーチは「先発陣全体を加藤貴、上沢、伊藤が引っ張ってくれている。その点は感謝しています」と常々語っている。加藤貴と上沢は１９、２０日に行われるオールスターに出場予定。伊藤は前回登板から中９日と休養十分でマウンドに上がることができそうだ。

　チームは１３日の楽天戦で今季ワースト７連敗を喫するなど、苦しい戦いが続いている。持ち前の気迫あふれるピッチングで、背番号１７がチームを勢いづける。