札幌MF荒野「ずっとプレーしてきた場所」 初ゴールの地・厚別で5戦ぶり白星つかみ取る!
■7月14日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
厚別での公式戦出場51試合目
北海道コンサドーレ札幌は14日、天皇杯3回戦ヴェルスパ大分戦(レゾド、5〇2)に出場した選手も合流して、1週間ぶりにメンバー全員揃っての練習を実施。過密日程を考慮し、ボール回しなどで軽めの調整を行い15日の新潟戦(札幌厚別、13時キックオフ)に備えた。厚別は改修工事を行うため、この一戦をもって2026年まで試合開催が無くなる。この地でプロ初ゴールをマークしたMF荒野拓馬(30)が、自身の厚別での公式戦51試合目へ臨む。
ヴェルスパ戦から中2日
8日に行われた福岡戦(ベススタ、1●2)から8日間で3試合を戦う過密日程。荒野は福岡戦にフル出場しヴェルスパ戦でも前半45分間をプレー。札幌への移動日を含めて中2日の短いスパンで新潟戦へ臨むが、「試合に向けてできる限りいい準備をして臨みたい」と、自らを奮い立たせて3連戦最後の戦いに挑む。
厚別での公式戦は、MF宮澤裕樹(34)の76試合に次いで現チームで2番目の50試合に出場している荒野。自身51試合目となる新潟戦に向けて「聖地と言われている場所。ずっとプレーしてきた場所なのでしっかり勝ちたいと思います」と必勝を期する。
プロ初ゴールは13年7月7日福岡戦
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
荒野にとって2つの初ゴールの舞台。1つはプロ初ゴールだ。13年7月7日福岡戦(3〇0)の前半38分、DF松本怜大からのクロスに反応してゴール前へフリーで抜け出すと、右足でのダイレクトボレーでゴールネットを揺らし記念ゴールをゲット。この試合では2得点をマークしチームの快勝に大きく貢献した。
J1リーグ戦初ゴールは19年9月14日仙台戦
もう1つはJ1リーグ戦初ゴール。J1での4シーズン目となった19年9月14日仙台戦(1●3)の後半5分に、MFチャナティップからのマイナス気味のパスをペナルティーエリア外から右足一閃。豪快なミドルシュートをゴールへ突き刺した。
自身にとって大事な記録、そして記憶を刻んだ場所ではあるが、「今大事なのは次の試合」と、過去の思い出には必要以上に浸らず、視線は目前の戦いである新潟戦にだけ向けている。
リーグ戦ここ4試合勝ち無し
チームはここ4試合勝ち無し(2分2敗)と苦しい戦いが続く。「もう1回自分たちの良さとか強さを振り返って、しっかり戦えるように。泥臭くてもいいので勝ち点3を取れるようにやっていきたい」。厚別での今季リーグ開幕戦にして、最後の試合となる大事な一戦。聖地に集うサポーターの熱い応援を力に変えて5戦ぶりの白星をつかみ取り、この地にしばしの別れを告げる。