聖地・厚別に降りそそいだ涙雨・・・ 数的優位生かせず札幌10試合ぶり完封負け
■J1第21節 札幌0-1新潟(15日、札幌厚別公園競技場)
北海道コンサドーレ札幌はホームでアルビレックス新潟と対戦し0-1で敗れた。
雨降りの厚別に7591人詰めかけ
朝から大粒の雨が降り続いていたにもかかわらず、「聖地・厚別」の改修工事前ラストマッチに7591人の観客が詰めかけた。気持ちよく勝利を収めてしばしの別れを告げたいところだったが、新潟の粘り強い守備に屈し5月3日鹿島戦(札幌ドーム、0●1)以来10試合ぶりとなる完封負け。惜別の涙雨となった。
札幌は前半、ボールを保持してチャンスをつくりはするものの、なかなか決定機に結びつけることができず、シュートはわずか3本にとどまった。
後半8分、新潟に先制許す
スコアレスで折り返した後半8分、新潟に試合を動かされてしまう。左サイドでMF藤原奏哉(27)にマークを外されペナルティーエリア内への進入を許すと、ゴール前へのグラウンダーのクロスをFW鈴木孝司(33)に右足で合わされ先制を許した。鈴木をマークしていたDF田中駿汰(26)は「ピンポイントで合わされてしまった」と失点の場面を振り返る。
1点を追いかける札幌に追い風が吹いたのは同16分。MF駒井善成(31)からのスルーパスに走り込んだMF金子拓郎(25)がボールを受けDFライン裏へ抜け出そうとしたところで相手DF新井直人(26)に倒されてしまう。VARチェックの結果、新井にはレッドカードが提示され一発退場。アディショナルタイムを含む残り30分以上を一人多い状況で戦うことになった。
金子「決めきらなきゃいけなかった」
数的優位の札幌は新潟を敵陣へと押し込むが、割り切って守備に徹した新潟をなかなか崩すことができない。同31分には右CKからのトリックプレーで金子がシュートを放つが、前節福岡戦(ベススタ、1●2)のPKに続き、またしても左ポストに阻まれゴールならず。「決めきらなきゃいけなかった」と悔しさを見せていた。