今川 昇格即4番も無安打 「最後の一球まで絶対に勝つんだという気持ちで」
■パ・リーグ12回戦 日本ハム0ー1西武(7月15日、ベルーナドーム)
4打数無安打でチームの連敗止められず
日本ハムの今川優馬外野手(26)が15日、出場選手登録され、ベルーナドームで行われた西武戦に即「4番・DH」でスタメン出場した。左すねの骨挫傷から、およそ2カ月半ぶりに復帰。救世主の期待を背負って打席に入ったが、4打数無安打2三振と結果を残せず、チームは8連敗となった。豪快スイングが持ち味の元気印は、悔しさをバネに雪辱を誓った。
九回の第4打席で見逃し三振 「何とか勝ちたかった」
0―0で迎えた九回の打席。追い込まれてから外角低めのスライダーに反応したが、途中でバットを止めた。見逃し三振。主軸の仕事はできなかった。「ジェイ(野村)と入れ替わる形で1軍に上がった。チームが連敗していて、すべてを託された感じでチャンスをいただいたんすけど…」と新庄監督の4番起用に感謝した上で「何とか勝ちたかったんですけど、何もできなかったというのが現状ですね」と肩を落とした。
いまだ残る痛み 気持ちを奮い立たせ打席に立つ
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4月29日のソフトバンク戦(エスコン)で左すねに自打球を受け、途中交代。翌日に登録を抹消されていた。当初の見立てよりも症状は重く、回復に時間がかかった。まだ、痛みは完全に消えてはいない。それでも「100%ではないですけど、そんなこと言っていられないので、やるしかない」と闘志をみなぎらせる。
チームの苦境は重々承知 「もっと盛り上げたい」
2軍戦に出場しながら、1軍の試合も映像でチェックしていた。苦しむ仲間を見て、いても立ってもいられなかった。連敗中だからこそ、熱い気持ちを前面に押し出すプレースタイルが求められていることを理解していた。
この日、1軍に合流し「(雰囲気は)もっとひどいのかなと思ったんですけど、やっぱりみんな、勝つために必死。そこに僕が入ってもっと盛り上げたい」とベンチでも声を張り上げた。
最下位の西武と0・5ゲーム差 今こそ求められる〝執念〟
今季ワースト8連敗で、直近7試合はいずれも1点差負け。現在5位だが、6位の西武とは0・5ゲーム差。16日に敗れると、最下位に転落する。「もう辛抱強く。それこそ、ここで気持ちを切らしたら、何も生まれないと思う。最後の一球まで絶対に勝つんだという気持ちを持ち続けること。もうそれしかない」。前半戦は残り2試合。今川は〝執念〟で、負のスパイラルを断ち切る。