【プレーバック】全国高校選手権北北海道大会1回戦 クラーク5-2旭川実業(7月16日、旭川スタルヒン)
クラーク打線が旭川実業の好投手・田中を攻略
北大会では2008年の駒大岩見沢以来となる春夏連続甲子園を狙うクラークは5-2で旭川実業を下し、8強入りを果たした。
クラーク・新岡歩輝投手(3年)と旭川実業・田中稜真投手(2年)の好右腕同士の投げ合いは、経験に優る新岡に軍配が上がった。
立ち上がり、春から打撃練習を強化してきた〝ヒグマ打線〟が、旭川実業・田中投手に猛然と牙をむいた。一回2死から3番・新岡が右前にチーム初安打。前日の雨の影響でぬかるんだ芝に右翼手が足を取られている間に一気に二塁へ到達。5番・麻原草太捕手(3年)の左前適時打で先制のホームを踏むなど、この回一気に3得点で優位に立った。
すぐに反撃に転じたい旭川実業だったが、公式戦初対戦の〝千手観音投法〟クラーク・新岡の前に、三回から六回まで出塁は四球の1人だけ。好機を作り出すことすらできずにいた。
逆にクラークは、三回に新岡投手が1死から公式戦初アーチで追加点。六回にも1点を追加。終盤に向け盤石の体勢を作りにいった。
七回、ようやく旭川実業打線から快音が響いた。1死から4番・尾形旺亮一塁手(3年)が左中間を破る二塁打、続く5番・ナイト侍太右翼手(3年)の連打で1死一、三塁。次打者の打球を相手守備が失策し、初得点。八回にも9番・合田亮馬捕手(3年)からの3連打で追加点を奪ったが、後続が倒れ追撃はここまで。クラークが2年連続で初戦を突破した。
旭川実業の田中は自己最速を更新する147キロをマークするも、クラークの強力打線の前に本塁打を含む被安打8。球速以外の部分に課題を残した。
■9回2失点完投&公式戦初アーチをマークしたクラーク・新岡歩輝投手
「投球は3日前ぐらいに、いままでにないぐらいの不調に陥った。きょうは不安の中、投げていたけど、公式戦の雰囲気の中で投げることで元に戻ったかな」