札幌MF金子クロアチア1部ディナモ・ザグレブ移籍へ「活躍して恩返しを」 《金子あいさつ全文掲載》
サポーターズデーで発表
北海道コンサドーレ札幌MF金子拓郎(25)が、移籍を前提としてクロアチア1部ディナモ・ザグレブと交渉に入ることが判明した。16日に行われた札幌のファン感謝イベント『2023サポーターズデーin宮の沢白い恋人サッカー場』のエンディングで行われた三上大勝代表取締役GM(51)のあいさつの中で会場に集まったサポーターに向けて発表された。
1年契約の期限付き移籍の方向
Jリーグ屈指のドリブラーと名高い札幌の背番号9が、近い将来の日本代表入りを目指して海を渡ることとなった。三上GMは数日前にクラブに正式な移籍のレターが届いたことから、金子との話し合いを実施し、最終的に金子の海外移籍への気持ちをくんで移籍交渉を行うことを明かした。1年契約の期限付き移籍となる方向で、金子は早ければ週明けにも渡欧しディナモ・ザグレブとの詰めの交渉に入る。
「初日から本当に勝負だと思う」
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ディナモ・ザグレブの印象について金子は「クロアチアで常に優勝しているチームですし、去年はチャンピオンズリーグに出るなど、そういう舞台にも立てるクラブ。そういうクラブからオファーをいただいたことは本当に光栄なことですし、自分もチャンピオンズリーグに絶対出たいという気持ちでいる」と語り、「初日から本当に勝負だと思うので、まずは自分のプレーを表現しなければいけない。海外に行ったら1からのスタートになると思うので、まずは自分のプレーをアピールしてガンガン積極的にやっていきたい」と覚悟を持って新たなステージへ挑む。
ミシャからエール「自信を持ってやって来い」
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)にはこの日あいさつを行い、「日本で成長して自分でつかみ取ったのだから、自信を持ってやって来い」とエールを受けたそう。「自分もミシャさんと出会ってなかったら、海外挑戦できるまでに成長できていなかったと思うので、本当にミシャさんには感謝しています」と恩師への気持ちを口にした。
サポーターはチャントで旅立ちを祝福
会場に詰めかけた大勢の札幌サポーターは金子のチャント(応援歌)を歌って旅立ちを祝福。その光景を見て「本当に温かいサポーターの皆さんのおかげでここまでやって来られたと思っているので、自分が活躍して恩返しできたらいいなと思っています」と、特別指定選手時代から延べ4年半にわたっての応援に感謝の気持ちを示した。
「札幌に育ててもらった」
「本当に感謝の気持ちしかない。札幌に育ててもらったと思っているので、海外で頑張って成功して皆さんに活躍を届けられればいいなと思います」。札幌から巣立った若武者の活躍のニュースが海の向こうから聞こえてくる日が来ることが待ち遠しい。
■サポーターズデーでの金子のあいさつ
この度、まだサインはしていませんが、ディナモ・ザグレブからオファーをいただき、チャレンジしたいという思いが強く、行くことを決断しました。ここから1週間オフを挟んでしまうので、サインはしていないんですけど、直接皆さんに言いたかったので、この場を設けてもらいました。札幌に来て3年半、特別指定を含めたら4年半。本当に長い間お世話になりました。
どんなときも熱い応援をしてくれたサポーターの方々に、もっと勝利を届けたかったのは本音です。ですが、このオファーをいただいた時に、チャレンジしたいという気持ちが大きく、今回の決断をさせていただきました。
僕は札幌に拾ってもらったと思っています。たまたま大学の合宿で北海道に来て、その練習試合で加入をつかみ取って、ここまで成長することができました。三上さんをはじめとするクラブの方々、ミシャさんをはじめとするスタッフの方々、選手のみんな、サポーターの皆さんのおかげで、ここまで成長することができました。
海外に行くからには、もっともっと大きくなって、日本代表を目指して頑張りたいと思っています。いつか金子拓郎は札幌が育てたと、皆さんが胸を張って言えるような選手になります。本当に長い間ありがとうございました。頑張ってきます。