高校野球
春準Vの北海道栄 エース山崎晄1失点完投勝利【南北海道大会】
■全国高校野球選手権南北海道大会第1日(7月16日、札幌円山球場)
▽1回戦 北海道栄2―1札幌南
エースの力投でベスト8に進出した。春季全道大会準優勝の北海道栄は札幌南との接戦を制した。先発した山崎晄投手(3年)が9回5安打1失点と好投すると、打線も終盤の好機を逃さず見事な逆転勝利を果たした。
力投125球「夏はもう全部行けたら」
前日15日の降雨の影響で湿度の高い中、125球を投げ切った。「夏はもう全部行けたら、最後まで行きたい」と頼もしい。130キロ前後の直球に100キロを切るようなカーブを組み合わせ、緩急自在に強打の札幌南打線を翻弄した。終盤は疲れも感じていたというが、「最後は気合なんで。八、九回は気合でした」と力を振り絞った。
1週間前から着込んで練習〝夏バテ〟対策
大会前の〝夏バテ〟対策が功を奏した。1週間ほど前から普段よりも着込んで練習に励んだ。糸瀬直輝監督(48)は「ちょっと上着を着させて走ったり、ちょっとずつ負荷を掛けて」と説明した。「札幌に来たら暑いイメージがある。多分5、6度違う」との印象を語った。
故郷の友人たちと次戦対決
次戦は山崎の故郷にある函館大有斗と「エスコンフィールド北海道」への切符を争う。相手には友人も多く、特に竹田琳太郎中堅手(3年)とは「帰省した時とか絶対に遊んでいた」仲良しだ。山崎には函館大有斗へ進む選択肢もあったが、彼らと戦うために北海道栄を選んだ。「中学校3年間ずっと一緒にやってきたので癖とかもわかると思う。多分そこらへんが面白いです」と笑った。
エース番号で迎えた最後の夏。友人とはいえ勝利を譲るわけにはいかない。「ほぼ地元の対決。負けるわけにはいかない」と闘志は全開。ベスト4を目指し、さらにギアを上げる。