高校野球
【プレーバック】全国高校選手権北北海道大会2回戦 士別翔雲10-7武修館(7月16日、旭川スタルヒン)
乱打戦の末、士別翔雲が初の4強入り
士別翔雲が10-7で武修館との乱打戦を制して初の準決勝進出を果たした。
一回から士別翔雲の打線が爆発した。1死から2番・吉田一幾右翼手(3年)がチーム初安打をマークすると、3番・池澤琉生捕手(2年)が続き、5番・大塚叶夢中堅手(1年)の右二塁打で先制。相手守備の乱れもあって、二回に2点、三回に4点。大量リードを奪った。
中盤は武修館が反撃を開始した。四回2死から連続死球と失策で満塁とし押し出し四球と内野安打などで3点を返した。五回にも2死一、二塁から5番・秋田谷元気捕手(3年)の適時打で3点差。七回は先頭の2番・関口凜武左翼手(1年)が、代わったばかりの士別翔雲・大橋広翔投手(1年)からソロアーチ。さらに2死一塁から6番・谷藤創太朗遊撃手(3年)の右越え三塁打でついに1点差まで迫った。
士別翔雲は七回に1点、八回には4番・須藤伊吹一塁手(3年)の2点本塁打もあり再び4点差に引き離した。2戦連続で2桁安打をマークした士別翔雲が2時間49分の激闘を制した。
武修館は投手陣の自責点は4点に留まったがチーム全体で6失策が大きく響いた。
■北大会2勝を挙げた、士別翔運・渡辺雄介監督(41)
「六回、2番手の高橋が0点に抑えてくれたのが、僕の中では勝負の大きなポイントでした」
■公式戦初アーチで勝負を決めた4番・須藤伊吹一塁手(3年)
「初球バントのサインが出て、チームのためにって気持ちでやったんですけど、ボークで二塁になって、そこからは自分が決めてやろうって気持ちに変わりました」