ノルディックスキー・ジャンプの全日本選手権ラージヒルがきょう２４日、札幌大倉山ジャンプ競技場で行われる。前日の２３日には公式練習と予選が行われた。９大会連続の五輪出場を目指す葛西紀明（４９、土屋ホーム）は１９位で予選を通過した。

　レジェンドの大ジャンプに会場がどよめいた。予選前に行われた公式練習で、ヒルサイズまで１・５メートルに迫る１３５・５メートルをマーク。「このジャンプができれば戦える。もう少し、スムーズにテークオフできれば、５０メートルくらい伸びるんじゃないかな」と冗談も交えながら、順調な調整ぶりをアピールした。
　来年２月に迫った北京五輪。１月６日時点のＷ杯個人総合上位５人が日本代表になる。葛西は昨季、Ｗ杯に出場していない。今大会を制し、海外派遣メンバーに食い込めるか。またはシーズン途中の入替メンバーに選出されるか。いずれにしても９大会連続の五輪出場へ険しい道のりは続く。
　きょうの本番に向け「秋は風の影響が大きい。風を味方につけて大ジャンプを見せ、表彰台を狙いたい」と意気込んだ。（島山知房）