ファイターズ
松本剛 夢舞台で躍動 鎌ケ谷での泥だらけの日々を経て
■オールスター第1戦 全パ8ー1全セ(7月19日、バンテリンドームナゴヤ)
オールスター初打席でいきなり先制打 阪神・村上の変化球に食らいついた
「マイナビオールスターゲーム2023」にファン投票と選手間投票で選出された日本ハムの松本剛外野手(29)が19日、全パの「3番・中堅」で先発出場。長い下積み生活が続いた苦労人が、プロ12年目でようやく夢舞台に立った。
一塁ベース上で、持ち前の〝まつごースマイル〟が輝いた。一回無死一、二塁から、全セの先発・村上の変化球を捉え、右前に落ちる先制の適時打をマーク。「真っすぐを打ちたかったけど、変化球だった。でも、良いところに落ちてくれました」。球宴初出場初打席で、早速結果を残した。
2年越しの初出場 「ここに来られていることは本当にありがたい」
「すごく楽しめました」と振り返った夢舞台。出場への道のりは平たんではなかった。悲劇に襲われたのは、ちょうど1年前の7月19日。敵地・京セラドームで行われたオリックス戦で自打球を受けて左膝を骨折し、辞退を余儀なくされた。そんな経緯から、今年はオールスター出場を目標の一つに掲げてきた。「ここに来られていることは本当にありがたい」と感謝する。