上沢 オール直球勝負で3者凡退斬り 元メジャー投手から金言もゲット
■オールスター第2戦 全パ6ー1全セ(7月20日、マツダスタジアム)
わずか9球で1回パーフェクト 「いつも通り投げようと」
「マイナビオールスターゲーム2023」に監督選抜選手として選出された日本ハムの上沢直之投手(29)が20日、三回から2番手で登板。全球ストレート勝負で、テンポ良く3者凡退に抑えた。
オールスターならではの演出にも「普通にいつも通り投げようと思っていました。でも、真っすぐしか(サイン)出なかったので真っすぐしか投げなかったです」と淡々。「とりあえずシーズン中のフォームが崩れないように投げていました」と〝脱力投法〟を心がけ、わずか9球で打者3人を料理した。
松坂世代のホークス・和田から助言 「長年やってきたものが残る」
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自身3度目のオールスター出場。他球団の選手との交流に「加藤(貴之)さんがいるからいいかな」と消極的だったが、「せっかくの機会なので」と持ち前のコミュニケーション能力を発揮した。メジャー経験がある先輩投手から、たくさんの金言を授かった。
前日19日の第1戦(バンテリンドーム)の練習中には、42歳のベテラン・和田(ソフトバンク)に「長い年数やってきて、大事なものは何ですか?」と質問。「最後は捨てる作業。いろいろやった結果、最後は1つだけ残る。長年やってきたものが残ると言われました」と目を輝かせた。
試合中にはマー君と変化球談義 「いろいろ教わりました」
試合中には、ベンチで田中将(楽天)の隣をキープ。身ぶり手ぶりを交えて変化球談議に花を咲かせた。「いろいろ教わりました。なかなかない機会ですからね」と学びを得た。
助っ人右腕とも会話 後半戦に向け充実の2日間
ペルドモ(ロッテ)、オスナ(ソフトバンク)の助っ人投手にも英語で話しかけ、「ちょっと会話できました」とニンマリ。オンライン英会話レッスンの成果を披露してみせた。
充実の2日間を振り返り、「いろいろな人と話ができたので良かったです」。リーグ後半戦に向けて、「長いイニングを投げて、しっかりチームの勝利に貢献できるように考えていきます」と声を弾ませた。一流の極意をたっぷり吸収し、エースはさらなる高みを目指す。