万波 2日間で500万円ゲット! オールスター2戦連発でMVPなど獲得
■オールスター第2戦 全パ6ー1全セ(7月20日、マツダスタジアム)
四回にバウアーから豪快弾 六回には右中間へ二塁打
日本ハム・万波中正外野手(23)が20日、全パの「4番・中堅」で先発出場。四回にサイ・ヤング賞右腕、バウアー(DeNA)から左中間席へ、オールスター2試合連発となるソロ本塁打を放った。最優秀選手賞(MVP)に輝き、2日間で計500万円の賞金をゲット。ホームランダービーは初戦敗退に終わったが、初出場の大舞台でその名を全国にとどろかせた。
昨年の清宮に続く最優秀選手賞 「キヨさんに続きたい気持ちあった」
昨年の第1戦でMVPに輝いた清宮幸太郎内野手(24)に続き、日本ハム期待のホープがまたも主役の座を奪った。
「大満喫ですね。楽しかったです。本当にうれしく思いますし、もちろんキヨさんに続きたい気持ちもあったので、選ばれた後。ホッとしているというか、うれしいです」
最大のハイライトは、四回先頭で迎えた第2打席。6月14日のDeNA戦(横浜スタジアム)で、本塁打を放っているバウアーと対峙(たいじ)した。事前に球種を知らせてから投球する異例の勝負で、7球目のスライダーを左中間スタンドへ豪快に放り込んだ。
「(記事か)何かで見ました。そういえば、そんなこと言ってたなって。逆にいえば、チャンスだったのは間違いなかったので、本当に思いっきりいきました」
新庄監督の指令を無視で大仕事 まさかの大金ゲット
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実は万波自身も、新庄剛志監督(51)から〝予告〟指令を受けていた。球宴前に「ホームラン予告して打て」と命じられていた。前日19日の第1戦(バンテリンドーム)ではオールスター初打席で本塁打を放ったものの、素振りは一切見せず。指揮官を「オールスターの日だから。やっときゃホームランでかっこ良かったのに」とガッカリさせていた。
「(頭に)ないですね。今、言われて思い出しました。ちょっと、すみません。予告に予告で返す? ああ確かに。もったいないことしましたね」
新庄監督の指示をど忘れ。結果的に無視することになり、苦笑いだった。任務は果たせなかったが、第1戦で敢闘賞を獲得し、100万円をゲット。この日のMVP賞金300万円に加え、マイナビドリーム賞(100万円)にも輝き、2日間で計500万円を手にした。
「自分の分も確保できましたね。思った以上にデカい額が来ちゃったので。あした何か(遠征先の)神戸辺りで買えたらいいなと思います」
連敗ストップへ追い風! 持ち前の打力でチームを救う!
日本ハムは現在10連敗中。22日のオリックス戦(ほっともっとフィールド神戸)から始まるリーグ後半戦に向けて、大きな弾みをつけた。
「体的には、なかなか休めなかったですけど、気持ち的にすごくリフレッシュできた感じがありますし、1日空くので、そこでちゃんとゆっくり休んで、また後半戦、何とか連敗を止められるように頑張ります。手応え? まあ、あると思います」
最下位からの巻き返しへ。全国区のスターとなった背番号66が、チームを上位へと押し上げる。