《鶴岡慎也のツルのひと声》打線の奮起が浮上のカギ。万波の4番固定も一つの策
22日からリーグ戦再開 投手陣は十分に機能
ペナントレースは22日から後半戦に突入する。厳しい戦いを強いられているファイターズ。まずは連敗脱出が急務だ。ポイントはただ一つ。野手の奮起。投手陣は、先発もリリーフも十分に機能している。チーム防御率2・90はリーグトップを誇る。
一方で、チーム打率・229は12球団ワースト。15日の西武戦では上沢が8回無失点。エースが勝利への執念を見せたが、打線の援護に恵まれず、チームは0―1で敗れた。
得点力アップに不可欠な「役割」の徹底
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得点力を上げるためには一人一人が「役割」を意識するべきだ。出塁を求められる選手、つなぎ役に適した選手、ランナーをかえすべきバッター。それぞれタイプによって役割は変わってくる。前半戦、打順は日替わりだった。長打力があり、成長著しい万波を4番に固定するのも一つの手だろう。
攻守でキーマンとなり得るマルティネス 打てる捕手は貴重
もう一人、キーマンを挙げるならば、マルティネス。主力の万波や清宮はまだ若い。彼らが決めきれなかった時、頼りになる存在になってもらいたい。それだけの打力を持っている。
守備面でも戦力として計算でき、一捕手としての起用に不安はない。ファーストやDHで他の選手を起用できるメリットもある。それだけ、打てる捕手という存在は重宝される。
投手一人一人を把握する伏見 勝ちきれるキャッチャー
それも伏見がいてこそだろう。リードしたまま勝ちきるにはキャッチャーの力が不可欠。しんどい役割ではあるが、競っている終盤にマスクをかぶることができる捕手がいれば、心強い。伏見ならば、担っていける。それだけ、チームや投手陣から信頼されている。移籍1年目ではあるが、投手一人一人をしっかり把握できているはずだ。
ゲームチェンジャーの出現に期待 候補は矢沢、奈良間
あとは若い力。ゲームチェンジャーがほしい。流れを一気に変えられる選手。候補としては、ともにルーキーの矢沢や奈良間。2人とも振れる選手なので、一振りで状況を好転させられる。若手の台頭はチーム力の底上げにもつながる。