ファイターズ
《ハム番24時》7月21日
球宴ブレークを挟み、いよいよ後半戦が始まる。〝初戦〟の舞台となる神戸は、加藤豪にとって特別な土地だ。約10年前。幼少期から憧れを抱いていたイチローさんと、オフシーズンの練習を共にするため同地を訪れたという。「4日間ぐらいですね。その時は12月で(寒さのため)基本的に全部室内でした」と当時の記憶を振り返る。
グラウンドの外にも思い出がある。「牛タンの店に行って、そこがめっちゃおいしかったです。日本で牛タンを食べたのは初めてで感動しました」と名物の神戸牛を堪能。球界のレジェンドと過ごした夢のような時間を、今でも鮮明に覚えているそうだ。
神戸牛といえばNBAのスター選手、コービー・ブライアント氏の名前の由来となった逸話が有名だ。NBA選手だった父のジョー・ブライアント氏が神戸牛を食べた際、そのおいしさに感動し、息子に「Kobe」と命名。日本ではよく知られたエピソードを伝えると、初耳だった加藤豪は「本当ですか? 僕はアメリカで生活してきたけど知りません。きょうチェックします。これがうそだったら、あしたから取材受けませんよ(笑)」と、少しだけ疑いの目を向けられてしまった。
うまい、うまいと言われる神戸ビーフだが、記者にとっては高根の花。その魅力を味わった経験は、残念ながら一度もない。ふと思い出した前夜のディナーは、赤い看板が目印の某有名牛丼チェーン店だった。世界の舌を魅了する逸品について、KGと語り合える日は来るのだろうか…。