伊藤大海が後半戦の〝開幕投手〟 連敗ストップが懸かる22日のオリックス戦に先発
■全体練習(7月21日、ほっともっとフィールド神戸)
マウンドで変化球も交えて18球 本番見据え万全期す
頼れる怪腕が負の連鎖を断ち切る。日本ハムの伊藤大海投手(25)が22日のオリックス戦(ほっともっとフィールド神戸)に先発する。21日に行われた全体練習では強めのキャッチボールなどで調整。マウンドにも上がり、変化球を交えて18球を投じた。「すごく投げやすい感じでしたし、特に問題ないかなと思います」と感触は良好だ。シーズン終盤の行方を占う一戦。道産子右腕が快投を披露してみせる。
チームは泥沼10連敗中も自然体 「自分のやるべきことを」
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チームは10連敗中で、パ・リーグ最下位と苦境に立たされている。逆襲を期する後半戦。〝開幕マウンド〟を託された伊藤は「ちょっと入りは難しいかなと思いますけど、試合どうこうではなく、自分のやるべきことを。自分の持ち場の責任を果たすというか。余計なことを考えずに、自分のピッチングができたらと思います」と自然体を強調した。
甲子園を目指す後輩の姿に感銘 自身も一戦必勝期す
後輩たちの活躍が大きな励みになっている。オールスター期間中の19日には札幌・円山球場を訪れ、母校である駒大苫小牧高校の試合を観戦。南北海道大会の準々決勝を突破する瞬間を、その目に焼き付けた。「現地に見に行って、すごく活気がありました。僕らみたいなリーグ戦とはまた違った緊張感。継投のタイミングもそうだし『ここでいくピッチャーはどんな気持ちなんだろう』とか。すごくいろんなこと考えました」と、甲子園を目指す球児たちの姿に刺激を受けた。
負ければ終わりのトーナメント戦。その1試合に青春の全てを懸ける高校生の気迫は、強く心に響いたという。「リーグ戦をやっていると『失敗したから次』っていうふうに思ってしまいがち。けど、やっぱりそうじゃなくて一試合一試合、目の前の試合に全力で挑む姿勢を忘れてはいけないなと感じました」。一戦必勝の思いを胸に、真夏の神戸で躍動する。