伊藤大海 左足に打球直撃も粘投 1点リード死守してリリーフにバトン
■パ・リーグ12回戦 日本ハム4-5オリックス(7月22日、ほっともっとフィールド神戸)
「あの3点がなければ、こういう結果になっていない」
後半戦最初の先発を任された日本ハムの伊藤大海投手(25)が22日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス戦で、打球が左足に当たるアクシデントに見舞われた。負傷の影響もあり、5回76球、3失点で降板。自身に勝ち負けはつかなかったが、チームはサヨナラ負けを喫し「取った後に取られてしまったので、そこは反省点。あの3点がなければ、こういう結果になっていないと思うので、もったいない」と悔しさをあらわにした。
宗の打球が左太もも裏を直撃
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二回1死。宗のワンバウンドの強い打球が左太もも裏を直撃(記録は投手強襲内野安打)。表情が険しくなった。いったんベンチに退き、状態を確認してからマウンドへ。その後、野口に2ランを被弾し、3失点。4点差から1点差まで詰め寄られた。
序盤は不安定で「マウンドにアジャストしきれなかった」と試合後に明かしたが、三、四回は四死球と安打で走者を背負いながら、決定打を許さなかった。五回は3者凡退。打球直撃の影響を感じさせず、1点リードを死守してリリーフ陣にバトンをつないだ。
建山投手コーチ「(患部を)かばっているように見えた」
責任投球回はクリアした。建山投手コーチは「回を増すごとに(患部を)かばっているように見えたので、こっちから(交代を告げた)」と説明し「打球が当たった後でもなんとか5回を投げきりたいという意思は感じた。そこは助かった」と伊藤の奮闘を評価した。
次回登板は左足の状態を見て判断される。大型連敗中のチームに勝利をもたらすことはできなかったが、先発ローテの核を担う伊藤は体を張って自らの役割を果たした。