ファイターズ
2023/07/22 23:55

伏見 移籍後初の猛打賞 先制打は「助け合い打法です!」

二回2死二、三塁、松本剛の適時打で生還した伏見がベンチに凱旋して吠える(撮影・松本奈央)

■パ・リーグ12回戦 日本ハム4-5オリックス(7月22日、ほっともっとフィールド神戸)

18年ぶり11連敗も攻守で奮闘

 積み重ねた快音は、チームを勝利に近づけた。日本ハムの伏見寅威捕手(33)が22日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス戦に「9番・捕手」で先発出場。先制打を含む3安打で移籍後初の猛打賞をマークした。守っては先発・伊藤大海投手(25)をはじめ6投手を粘り強くリード。2005年以来、18年ぶりの11連敗を喫したチームの中で、ベテランが攻守に気を吐いた。

一回を無失点に抑え、ベンチに戻る伊藤(左)と伏見の道産子バッテリー

二回の先制打で何度も右拳を握りしめ

 迷い込んだトンネルを打ち破ろうと、必死だった。二回2死二、三塁。左中間へ2点二塁打を放った伏見は、塁上で何度も右拳を握りしめて喜びを表現した。直後に球団を通して発したコメントは「打ったのはカットボール。助け合い打法です!」。価値ある一打が持つ意味を、短い言葉に詰め込んだ。

 球宴前に喫した10連敗のうち7試合は1点差ゲーム。拮抗した展開で競り負ける経験を繰り返すたび、ナインに降りかかる重圧は増していた。先制打の直前には、8番・山田が1死二、三塁で空振り三振。この日も漂った嫌な空気を、そのバットで振り払った。

二回2死二、三塁、伏見が2点適時二塁打を放ち先制する

「野球は助け合いが大事。『自分のせいだ』ってなるところも、打つことで救われる」

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