札幌FW小柏剛が全体練習合流! 超攻撃的サッカー復活へ「もう1回リズム取り戻す」
■7月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
中断明けからフルスロットル
16日のサポーターズデー後、1週間のオフ期間を設けていた北海道コンサドーレ札幌は全体練習を再開。入念にストレッチを行った後、インターバル走やサーキットトレーニングなどフィジカル強化要素の強いトレーニングを実施した。この日の練習からFW小柏剛(25)が全体練習に完全合流。リーグ戦5試合勝ち無しと苦悩するチームを再び活性化すべく、中断明けからフルスロットルで戦いへと臨む。
左ふともも肉離れから約1カ月半
6月10日鳥栖戦(駅スタ、1△1)で左ハムストリングの肉離れを発症し、前半途中でピッチを後にしてから約1カ月半。小柏がついに全体練習に戻ってきた。「(負傷箇所は)問題ないです」との言葉通り、2時間近くにわたって行われたトレーニングでフルメニューを消化し、完全復活を印象づけた。
直近5試合で4ゴールと急降下
小柏が途中交代した鳥栖戦を含む直近5試合で札幌は4ゴールしか挙げられていない。6月3日柏戦(三協F柏、5〇4)までの16試合で37得点をマークしていたことを考えると寂しい数字。その5試合をピッチ外から見て、「僕が入ってやれることは攻撃の枚数を増やしていくこと。誰かがサイドで抜け出せば絶対ゴール前に入って行くのは僕の中で意識していることなので、ゴール前の人数はすこし少なかったかなと思いましたけど、いい形はできていたと思いますし、決めきれば2点、3点というゲームもあったので、僕がというよりもチーム全体として悪くなっているところをどうやって盛り返せるかが大事になってくるかなと思います」。小柏の復帰がチームにどのような影響をもたらしてくれるのかに注目したい。
スパチョークとの併用に注目
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
小柏の欠場中、攻撃面で輝きを放っていたのが、鳥栖戦で小柏に代わってピッチに入り、以降の4戦全てでスタメン出場して2ゴールを挙げたMFスパチョーク(25)だ。「一緒に試合をしているときもすごくやりやすいと思っていました。途中から入ってきてすごく頼りになる存在だったので、スタメンで出ればああいう風に結果を出してくれると思ってますし、僕も一緒にプレーできればいいなと思っています」。上り調子のスパチョークと復活した小柏が1つの椅子を奪い合うのか。それとも両者の併用があるのか。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)がどのような選択を行うのか中断明けの注目ポイントだ。
金子の海外移籍「かなり寂しい」
サポーターズデーのエンディングで、公私ともに仲の良かったMF金子拓郎(25)が、クロアチア1部ディナモ・ザグレブへの移籍交渉を行うことを発表した。「特別指定の時から面倒を見てくれていましたし、ほぼ一緒に行動していたのでかなり寂しさはありますけど、金子選手も新しい舞台で頑張ると思うので、お互い刺激し合えるよう結果を出し合えるよう頑張っていきたいです」。戦う舞台は違うものの、それぞれのステージで活躍を見せ続けることで、互いに高め合っていく。
「もう1回(攻撃の)リズムを取り戻す」
順調にトレーニングを消化していけば、8月2日の天皇杯柏戦(三協F柏)または同6日の鹿島戦(カシマ)での実戦復帰が見込まれる。「得点が僕たちの武器だと思うので、もう1回リズムを取り戻すために、自分はいつも通り裏に抜けて起点をつくってゴール前で人数を増やすプレーをやっていきたいと思っています。チーム全体として危機感を感じていると思うので、中断明けにサポーターの皆さんに安心してもらえるような試合ができるよう、しっかり準備していきたい」。札幌の超攻撃的サッカー復活へ、そのカギを握る背番号19がもうすぐピッチに帰ってくる。