ファイターズ
2021/10/24 14:37

≪岩本勉のガン流F論≫細川 怖さ知らずの真っ向勝負で好結果

三回、細川が佐々木朗(左)からチーム初安打を放つ

 非常に楽しみだ。ルーキー細川がここ数試合、先発メンバーに起用されている。決して消化試合だからではなく、チームの近未来を19歳の内野手が、どう照らせるかを見極めていると感じる。
 18日のデビュー戦(楽天)でしっかりとプロ初安打を記録。翌日にはマルチ安打など活発だ。「純真無垢(むく)」。まだ怖さを知らないシンプル思考で、いかなる投球に対しても真っ正面からぶつかれることで答えをはじき出している。
 角度ある豊かな球速を誇り、抜群の投球を見せていた佐々木朗に対し、三回にチーム初安打となる中前打をマーク。真ん中高めの153キロを敏感に捉えた。好球に対して果敢に振りにいける強さも、好結果を生み出す要素になっている。
 左手での押しの強さを生かし、遊撃頭上にバチンと鋭い打球を打ち返した石井琢朗さんを思い出す。息が長く、2432安打に最多安打も2度マークした好打者。自分磨きを怠らず、最上位を目指してほしい。
 スピード感は十分だが、まだまだ1年生。送球を含めた走攻守すべてにパワー不足。ただ、この時期に1軍を経験できたことで、秋から来春にかけての目標設定はすでに明確だ。チームをけん引できる逸材。大胆に攻める内野手になれ! (本紙評論家)

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