札幌DF中村桐耶23歳での飛躍誓う 「まずはチームで中心にならないとその先は無い」
■7月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
リーグ21戦中19試合出場
23日に23歳の誕生日を迎えた北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶が公式戦再開に向けて意気込みを語った。今季ここまでのリーグ戦21試合中19試合に出場し飛躍のシーズンを送っている。「まずは確実にレギュラーを取りたいです。まだまだ交代出場も多いし、(先発して)途中交代もありますし。そこも含めて絶対的(な存在)になりたいです」と、揺るぎない定位置をつかみ取ることを目標にする。
家族と温泉地巡りでリフレッシュ
1週間のオフ期間は家族と一緒に層雲峡や登別など道内の温泉地を巡り心と体をリフレッシュ。英気を養い再び戦いの舞台へ舞い戻ってきた。公式戦再開までのトレーニングについて「試合が無いから自主練のところでしっかりと。筋トレとかもより負荷をかけてできるので、今週いっぱい、来週に入るまでは自分の中で取り組んでいきたいです」と、さらなる高みを目指して己を鍛え上げる。
「チームを引っ張っていける力が無いと通用しない」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
15日の新潟戦(札幌厚別、0●1)は日本代表の森保一監督(54)が視察に訪れていたが、一部で森保監督が中村を注目していると報じられた。「情報的には僕もみんなと同じ情報なので。(森保監督と)話したとかではないので全然そんな感じはしないんですけど」と苦笑しながら、「知ってもらえているのは自分のモチベーションにもなります。実際に見られているのは一つの(選考の)基準にもなるので、もっともっと頑張っていくだけです」と素直な喜びを口にする。「代表はトップなのでもちろん目指していますし、まだ先の話かなとは思っていますけど、まずはチームで中心にならないとその先は無いと思っています。チームを引っ張っていける力が無いと通用しないと思うので、調子に乗らず地に足付けて頑張ります」と、まずは札幌でその地位を上げていく。
金子の穴は、左サイドから埋める
右サイドでチームの攻撃の起点となっていたMF金子拓郎(25)が、クロアチア1部ディナモ・ザグレブへの移籍交渉のためチームを離れた。得点源の離脱はチームにとって痛手だが、「あそこで結構起点ができていたので、攻撃のところで結構形は変わっていくのかなと思いますけど、逆に拓郎くんに頼りすぎて左からの崩しはちょっと足りないところもあった。そこは改めて左サイドの方で積極的にトライしていかないといけないと思っています。いなくなったのは結構大きいとは思うけど、今いるメンバーでも問題無くやれると思っているので、そこは心配していないです」と、自らが主戦場とする左サイドからの攻撃機会を増やすことで金子の穴を埋めていく構えだ。
敵地2連戦からリスタート「失点さえなければ」
中断明けは天皇杯柏戦(三協F柏)、鹿島戦(カシマ)と敵地での連戦からリスタートする。「中断明けで、暑さのところでどう順応していくのかはチームとして難しいし、しかも連戦となるとより難しいと思います」。勝ち星から遠のいているチーム状況を考えると簡単に屈するわけにはいかない。「勝てていないので、どう勝ちに持っていくかが大事になる。天皇杯は勝つか負けるかしかないので、どんな形であれ次のステージに進めれば。失点さえなければ勝てるはず。自発的なミスもあるので、自滅をいかに減らして自分のところでカバーするかは引き続きやらなければいけないと思っています」。チームの勝利そして自身の躍進のため、23歳となった中村がさらなる飛躍を遂げてみせる。