左腕エース加藤貴 7回2失点の好投も7敗目 チームは13連敗
■パ・リーグ16回戦 日本ハム1ー3楽天(7月25日、楽天モバイルパーク宮城)
今季15度目のクオリティースタートも報われず…
日本ハムの加藤貴之投手(31)が25日、楽天戦(楽天モバイルパーク)に先発し、7回6安打2失点の粘投。リーグ単独トップとなる今季15度目のクオリティースタート(QS)を達成したものの、チームの連敗を止められず。「みんな思いっきり、一生懸命やっている。僕も連敗を止めたいと思って投げていたので、できなかったので悔しいです」と唇をかんだ。
悔恨の先制2ラン 二回以降は生還許さず
出はなをくじかれた。一回2死から小郷に二塁打を許し、4番・浅村の左越え2ランで先制点を献上。「負け込んでいる中で、(相手を)勢いづかしてしまったというのは反省しています。本当にあれ(で試合)が決まったわけではないですけど、どうにかして防げなかったかと。自分の失投なので悔いが残っています」
それでも尻上がりに調子を上げた。二、三回と四球の走者を出しながら、要所をピシャリ。申告敬遠を含む1試合3四球を与えたが、二回以降はスコアボードに「0」を並べた。
一人で涙した2016年 ロッテ・吉井監督「加藤は責任感がめっちゃ強い」
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マウンドでは常にポーカーフェース。7敗目を喫した試合後も、淡々と話した加藤貴だが、人一倍の責任感を持つ。ルーキーだった2016年にグラウンドで涙を見せたことがある。クライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦に先発し、1回4失点KO。チームは逆転勝ちを収め、日本シリーズ進出の歓喜に沸く中、1人で涙に暮れた。
そんな左腕を慰めていたのが、当時投手コーチを務めていたロッテの吉井理人監督(58)だった。吉井監督は当時を振り返り、「この前、宮西(尚生)とも話していたんですけど、加藤はあの風貌で責任感がめっちゃ強い。打たれた時は責任をかぶるんです」と明かす。
常に求めるチームの勝利 「負けているので反省したい」
この日は7回2失点と試合をつくったが、勝利には結びつかなかった。「負けているので(試合を)つくったとは…。負けているのでそこはしっかりと反省したいです」。加藤貴が発したコメントには、先発の柱としての責任感があふれていた。