万波 2安打3出塁も自戒 「4番バッターの力の差が勝敗にもろに表れた」
■パ・リーグ16回戦 日本ハム1ー3楽天(7月25日、楽天モバイルパーク宮城)
2安打1四球も遠い勝利 チームは泥沼13連敗
「4番の差」と、敗戦の責任を一身に引き受けた。日本ハムの万波中正外野手(23)が25日、楽天戦に「4番・右翼」で先発フル出場し、3打数2安打1四球。3度の出塁で仲間を鼓舞するも勝利を逃し、試合後の表情には悔しさがにじんだ。
「きょうは僕も4番を打たせてもらって、4番バッターの力の差が完全に、勝敗にもろに表れた試合だと思う」
2ホーマーの浅村に脱帽 「これが主軸のバッティング」
視線の先は、圧巻の活躍でチームを勝たせた楽天の4番・浅村だ。一回に加藤貴が先制2ランを許すと、1ー2の八回には2番手・ロドリゲスが20号ソロを浴び、試合の大勢を決められた。
目の前で〝本物の4番〟のすごみを見せつけられた万波は「きょうは(楽天の)全打点ですし、2発は先制とダメ押しというか、とどめを刺されたホームランになった。すごいなと思います。これが本当に主軸のバッティング」と脱帽するしかなかった。
悔やまれる最終打席 1点ビハインドの八回2死一塁で中飛
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一発逆転の好機は、日本ハムの4番にもあった。1点を追う八回。2死から3番の清宮が中前打で出塁し、迎えたこの日の第4打席。本塁打で試合をひっくり返せる場面だったが、結果は力のない中飛に終わった。「八回の打席みたいなところで、ホームランを打てるようにならないと接戦には勝てないなと思う。あの打席で、勝負が決まってしまった。悔やまれますね」と唇をかんだ。
5本差で追うホームラン王争い 「これからどんどん追いかける」
一時はトップに立っていたパ・リーグ本塁打王争いでも、浅村に5本差をつけられた。「本数以上にもっと差を感じるところもある」と現時点での実力差を認めている。それでも諦めるわけにはいかない。「まだシーズンは終わっていないので、これからどんどん追いかけていきたいですし、少しでも差を詰めていけるように頑張りたい」と闘志を燃やした。
連敗中ノーアーチ 責任痛感の若き主砲
初出場した球宴では2試合連続アーチでMVPも獲得したが、公式戦では7月4日のソフトバンク戦以来、本塁打が出ていない。その間チームは新庄体制で最長の13連敗を喫した。流れを変えるものは何か―。
若き主砲は「僕のホームランが出なくなってから、ずーっと負け続けている。それは本当に責任を感じます。やっぱり1人で得点できるというのは、何より良いことだと思う。良いピッチャーの人たちから、つないでつないでというのは簡単なことではない。単打をちょこちょこ打っていても難しいなと感じます。一つでも長打、ホームランを増やしていかないと」と長距離砲としての責務を口にした。
連敗ストップへ 豪快弾でチームを勢いづける!
優勝は厳しい状況だが、まだ時間は残されている。連敗脱出に必要なのは、見るものをくぎ付けにする背番号66の豪快弾だ。