札幌FW菅 「中断明け一発目からやっていきたい」 定位置再奪取でチーム再浮上へ
■7月26日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は10対10などで調整を行った。不動の右ウイングバック(WB)だったMF金子拓郎(25)がクロアチア1部GNKディナモ・ザグレブに期限付き移籍し、再び熾烈なスタメン争いが繰り広げられることとなるWBのポジション。左サイドを主戦場とするFW菅大輝(24)が、定位置再奪取を狙う。
最高気温32度 1時間以上のハードな戦術練習
長期オフ明けの練習3日目。公式戦再開に向けて連日ハードなトレーニングが行われているが、札幌市内で最高気温32度を記録したこの日も、1時間以上にわたって10対10の戦術練習を実施。菅のゴールによって練習に終止符が打たれると、大半の選手がピッチ上に倒れ込んだ。無尽蔵のスタミナを誇る菅をもってしても「しんどかったです」と口にするような練習を積み重ねながら、札幌は中断明けの反攻に備えている。
中断前2試合はベンチスタート
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菅は今季、広島とのリーグ開幕戦(Eスタ、0△0)に左WBとしてスタメン出場すると、第15節名古屋戦(札幌ドーム、1●2)までのリーグ戦15試合中13試合で、同位置での先発出場を果たしていた。だが、その次の柏戦(三協F柏、5〇4)以降は左CBでの起用が主となり、直近のリーグ戦2試合はベンチスタートとなっていた。その間、札幌は両WBの先発メンバーを、右に金子、左にMFルーカス・フェルナンデス(29)で固定していたが、金子の移籍によって再びポジション奪うチャンスが巡って来た。
金子の穴を全員で埋めていくことを強調
左右両方でプレーできるルーカスやMF田中宏武(24)らと2つの椅子を争うこととなる。「誰が出ても、みんなで切磋琢磨して、いいコンディションで臨めたらいいなと思います」と、金子の穴を全員で埋めていくことを強調するが、レギュラー争いへは「頑張ります」と、短い言葉の中に定位置再奪取への強い意志をにじませた。
再開まであと1週間
「中断前の最後はあまりいい雰囲気で終われなかったので、しっかりと中断明け一発目からやっていけたらいい」。公式戦再開まであと1週間。チームの、そして菅自身の逆襲に向けて、夏の暑さに負けないくらいの熱い気持ちを胸にトレーニングを積み重ねていく。