田中正義 連敗を13で止める価値あるセーブ 1点リードの九回に1回パーフェク投
■パ・リーグ17回戦 日本ハム3ー2楽天(7月26日、楽天モバイルパーク宮城)
打たせて取って3者凡退 わずか6球で今季15セーブ目
日本ハムの田中正義投手(29)が26日、楽天戦(楽天モバイルパーク)で1点リードの九回からマウンドへ。危なげなく3者凡退で仕留め、7月2日のオリックス戦以来となる今季15セーブ目を挙げた。
久しぶりのセーブシチュエーション。緊迫する状況でも、田中正は落ち着いていた。時折、笑みを浮かべながら、わずか6球でピシャリと試合を締めくくった。「真っすぐも悪くなかったですし、早いカウントで打球が前に飛んだので、球数も少なくいけたので良かったです」と淡々と振り返った。
いつも以上に重圧のかかるマウンド 「自分の球を投げるだけ」
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八回にセットアッパーの池田が2点差を追いつかれ、九回に1点を勝ち越しした直後のマウンド。1点も許されない場面だった。「しっかり自分の球を1球1球投げるしかない。結果を気にせずに自分の球を投げるだけでした」。
チームは13連敗中と、球団ワーストに王手をかけていた。いつも以上のプレッシャーがかかる中、「自分のできることしかできない、しっかり自分の球を投げてという感じです」と動揺はなかった。
新天地でクローザーに定着 同級生の池田とともに勝利の方程式
ソフトバンクから今季新加入し、新天地で抑えに定着。創価高、創価大で7年間同期だった池田とともに〝勝利の方程式〟を任されるようになった。「やっぱりプレッシャーのかかるイニングなので、しっかり良い準備をしてやっていきたいなと思います。それぞれがしっかりいい準備する。それに尽きます」と言い切る。
刺激し合える仲間がいる 「2人で一生懸命やっています」
今季から再びチームメートとなったが、2人で食事に行くことはないという。「連絡も取るも何も、毎日会っていますから(笑)。とにかく2人で一生懸命やっています。いい準備して頑張ります」。
田中正には切磋琢磨する仲間がいる。最善の準備をして、最終回のマウンドに上がる。